タイトル【Mac OS 9シリーズ】ソフトウエアをアップデートしてみるカテゴリーMac OS 9, Mac OS 9
作成日1999/12/15 14:38:15作成者新居雅行
Mac OS 9に新しく登載された機能として、システムのコンポーネントなどを、ネットワークを通じて自動的にアップデートするという「ソフトウエア・アップデート」の機能がある。コントロールパネルにその名称の書類があるので開いては見るものの、さすがに発売直後ではまだアップデートすべきコンポーネントがなく実際にどのような手順になるのかは定かではなかった。12月15日に、システムのJ3-9.0へのアップデートが公開された模様で、そのダウンロードを実際にやってみて、「ソフトウエア・アップデート」の動作を見てみることにしよう。

コントロールパネルの「ソフトウエア・アップデート」を、アップルメニューなどから呼び出すと、次のようなダイアログボックスが表示される。もちろん「今すぐアップデート」ボタンをクリックするとアップデートの作業に入る。「自動的にソフトウエアをアップデートする」のチェックボックスを入れれば、時間を指定してアップデートするなどの設定も可能だ。
figs/macos9/15/fig01.gif

「今すぐアップデート」ボタンをクリックしたあとは、次のような警告が出る。ダイアルアップ接続しているのなら、この後に接続に行くことになるだろう。
figs/macos9/15/fig02.gif

そして、どこかにインターネット接続をして、アップデート可能なソフトの情報を得て、次のようにダイアログボックスに表示する。チェックボックスが入っているアップデートするようになっているので、通常はそのまま「インストール」ボタンをクリックすればアップデートが開始される。アップデートしたくないもののチェックをはずすというのが追加で出てくる作業となる。名前を選択すると、ダイアログボックスの下半分のところに、そのアップデータの説明テキストが出てくる。場合によっては参照しておく必要があるだろう。
figs/macos9/15/fig04.gif

お決まりの使用許諾契約書が出てくる。また、ダイアログボックスをよく見ると、アップデート後に再起動するというメッセージも出ている。ここではOKをクリックする。
figs/macos9/15/fig05.gif

OKをクリックした後、Finderを含めてすべてのアプリケーションが終了する。つまり、「ソフトウエア・アップデート」だけが起動している状態になる。インストーラと似た動作だ。そして、ダイアログボックスでダウンロードの経過を表示する。
figs/macos9/15/fig06.gif

ダウンロードが終了し、ダウンロードしたファイルを必要な位置に配置するなどアップデート処理が終了すれば、次のようなダイアログボックスが表示される。「再起動」ボタンをクリックすれば、実際に再起動が行われる。
figs/macos9/15/fig07.gif

J3-9.0へのアップデータにより、システムフォルダのSystemファイルが更新される。アップルメニューの「このMacintoshについて」を選択して表示されるダイアログボックスのバージョン番号を見て、アップデートされているかを確認することができる。AppleScriptのchoose applicationのバグ修正なので、「標準機能追加」が入れ代わるのかと思ったが、そのファイルは入れ代わっていなかった。OSAXが呼び出すシステム機能側がアップデートされたのだろう。また、Systemファイルの大きさに比べてダウンロードの時間はそれほど使っていない。類推になるが、Systemファイルの一部のリソースだけを差し換えるようなアップデート作業をしたのではないかと思われる。また、「Mac OS情報」フォルダに「Mac OS 9アップデートについて」という書類が追加されている。
figs/macos9/15/fig08.gif
関連リンク