タイトル【Mac OS 9シリーズ】スクリプトアプリケーションの扱いカテゴリーAppleScript, Mac OS 9
作成日1999/12/20 15:36:34作成者新居雅行
AppleScriptで、ファイルメーカーProなどのアプリケーションをコントロールするプログラムを作成する時、当然ながら「tell application "ファイルメーカー Pro" 〜 end tell」といった一連のプログラムを作成する。このとき、ファイルメーカーProが起動していれば、構文確認などはすぐにできる。しかしながらそうでない場合、次の図のようにダイアログボックスが表示され、ファイルメーカーProのアプリケーションファイルを指定する必要があった。
figs/macos9/16/fig01.gif

構文確認では、アプリケーションのファイルに収められている用語の情報を見ながら、作成されたプログラムを解析するという作業を行う。そのため、ターゲットとなっているアプリケーションのファイルへアクセスする必要が出てくる。

Mac OS 9のAppleScriptでは、こうしたダイアログによるアプリケーション指定を省略する方法が用意されている。この場合だと、ファイルメーカーProのアプリケーションのエイリアスファイルを、システムフォルダの「スクリプティング機能追加」フォルダに入れておく。エイリアスファイルの名前が「ファイルメーカー Pro」だとしよう。そうすると、「tell application "ファイルメーカー Pro" 〜 end tell」と記載して、構文確認などすると、「スクリプティング機能追加」フォルダにあるアプリケーションのエイリアスからアプリケーションのファイルを探し出し、必要な情報を得るようになっている。つまり、ダイアログボックスでアプリケーションのファイルを指定する必要がないのである。

たとえば、ファイルメーカーProのエイリアスファイル「FMP」を「スクリプティング機能追加」フォルダに入れておいたとする。その場合には、「tell application "FMP" 〜 end tell」と記載しておく。そして構文確認などすると、「tell application "ファイルメーカー Pro" 〜 end tell」と書き変わり、必要な情報をアプリケーションファイルから取り出している。つまり、「スクリプティング機能追加」フォルダにあるエイリアスファイル名を、tellで指定するターゲットにすればいいということになる。
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