タイトルOpen Transportがバージョンアップ、Mac OS 9のDHCPを修正カテゴリーネットワーク, Mac OS 9
作成日2000/1/6 5:10:58作成者新居雅行
Appleは、Mac OS 9などで発生していたDHCP問題を解決したネットワークシステムのOpen Transportをリリースした。バージョンは、Mac OS 9の2.5.2からアップして、2.6となった。Mac OS 9あるいは、iBook、スロットローディングのiMac、Power Mac G4でのMac OS 8.6に対してアップグレードすることができる。Ver.2.5.2ではDHCPプロトコルの解釈の違いから、DHCPサーバの通信によって行われるインターネットに接続するのに必要な設定ができない場合があり、フリーズしたかのような症状になることがあった。この不具合はDHCPサーバによっておこる場合とおこらない場合があり、ISDNルータなどで発生していた。これまでの対処法は、DHCPを使うのをやめてIPアドレスなどを手入力するか、DHCPサーバ機能を変更することしかなった。しかしながら、Mac OS側での対応が強く求められていた。理由は単純で、以前のシステムではそうしたことが起こらなかったからだ。OT 2.5.2特有の不具合であるため、OTの変更で対処するのが本筋であるというのが大方の意見だろう。
Open Transport 2.6では、さらに1999年年末に指摘されたセキュリティの問題についても対処されている。OT Tuner 1.0の機能も含まれているということだ。
なお、以下のアドレスで配付されているのは北米向け英語システム用であるが、筆者の使用する日本語のMac OS 9にセットアップして使ってみたが、とりあえずは問題がないようだ。ブラウザ参照やメール処理はできている。通例は日本語版がリリースされるのを待ってアップデートをかけるべきだが、もちろんリスクは御自分で負っていただくとしても、DHCP問題の解決が優先度の高いユーザの場合だと、とりあえず試してみてはどうだろう。
関連リンクOpen Transport Update 2.6