タイトルマイクロソフトがMac版IE5のリリースをアナウンス、Mac OS X向けの開発も公表カテゴリーブラウザ, Mac OS X, 業界動向
作成日2000/1/7 15:35:12作成者新居雅行
マイクロソフトは、Internet Explorer 5のMac版についてのアナウンスを行った。2000年の早い時期にリリースするということであるが、Windows版から1年近く経過しているという計算になる。HTML 4, CSS 1, XML 1, DOM 1といったインターネット標準に対応したレンダリングエンジンTasmanを搭載している。とは言うものの、一般利用者にとっては、現行のVer.4.5やVer.4で参照できないページがあったりするわけではないので、ブラウザの新バージョンと言ってもあまり過度な期待はされないだろう。動作がきびきびしていればうれしいという程度だと思われる。
また、オークションマネージャのような、インターネットサービスを利用するような機能も追加されている。特徴的なのはMediabarと呼ばれるストリーミング系サービスを即座に呼び出すツールバーだ。Windows版では、Windows Media Playerベースのサービスを呼び出すのだが、Mac版では稼動環境に配慮してQuickTimeベースのコンテンツを呼び出すようになっている。Javaについては、JDirect 2.0対応と、MRJをVMとして利用することが説明されているが、それ以上の説明はなかった。
また、マイクロソフトは、Internet Explorer、Outlook Express、そしてOfficeシリーズをMac OS Xに「ネイティブ対応」させることも表明している。Macworldの基調講演でCarbonベースのInternet Explorerが公表されたので、ネイティブとは言うもののCocoaではなくCarbonだとは思われるが、まずはMac OS Xに有力アプリケーションが確実に移植される点で大いに注目ができる。また、Office自体のアップデートが行われ、Windows版のOffice 2000に相当するバージョンのアプリケーションがMac OS XネイティブOfficeとして登場するなら、バグ修正や新機能などの期待も含めて注目できる。問題は、いつ頃のタイミングでこれらのアプリケーションが使えるようになるかだ。
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