タイトルCarbonLib Porting Guideが公開、Carbonへの移植について解説カテゴリーアップルからの開発資料, Carbon/CF
作成日2000/1/24 11:52:48作成者新居雅行
「CarbonLib Porting Guide」という文書が公開された。既存のMac OS向けアプリケーションを、Carbon対応にするための指針などが記載された50ページのPDF文書だ。HTML形式ではまだ公開されていない。Carbonの基本や利点の解説に始まり、アプリケーションの実行モデルなどが説明されている。また、利用できなくなったローメモリアクセスやデバッグ用のAPIが説明されている。また、Toolboxのデータ構造に直接アクセスできなくなったが、代替機能として用意されているCarbonAccessor.oについての説明や、その中でサポートされている関数の一覧表も記載されている。Carbonアプリケーションを実際に開発する方法として、Carbon SDKとCodeWarriorの使い方についても説明されている。これからCarbon対応のアプリケーションを作ろうというプログラマにとっては必読のドキュメントだと言えるだろう。
Mac OS向けのアプリケーションを解析して、Carbonで利用できないAPIなどの情報を示すユーティリティのCarbon DaterがVer.1.3となっている。1月にバージョンアップされているが、バージョンアップ点などは説明されていない。詳細なAPIの利用の可否は以前から変更されている可能性もあるので、Carbon対応の作業をこれからやるのであれば、改めてCarbonDaterで解析した最新結果を参照するのが良いだろう。
◇Carbon Dater 1.3
 
関連リンクhttp://developer.apple.com/techpubs/carbon/pdf/CarbonLibPortingGuide.pdf