Be社は、コードネームがStingerとして知られていた、インターネットからの情報取得やエンタテインメント環境を提供するためのシステム「BeIA」を発表した。パソコンのように設定を行うなどしてインターネットを利用するのではなく、もっと簡単にインターネット利用ができることを目的とした一種のOSで、起動時間が短く、使用メモリも少ないとしている。インターネット家電のような製品をにらんだ基本ソフトウエアやアプリケーションのセットのようで、パソコンの次の情報機器を目指した製品だ。マルチメディア機能も備えているため、エンタテインメントのコンテンツを利用することもできる。IAは「Internet Appliance」の略のようだが、実態の掴みにくい名称でもある。同社のページに画面ショットなどはなく、具体的なルック&フィールも分からない。コンピュータメーカのFICのマザーボードに、BeIAがサブシステムとしてバンドルされることも発表された。メーカに対しては、第一四半期に出荷される。 一時期は、次世代のMac OSとして候補のあがっていたBe OSではあり、一部では高い支持を得ていたが、実用性という観点からは未知数であり、結果的には実らなかった。そして、Be OSをフリーダウンロードできるようにして、収益の柱をBeOSからBeIAに移した。Be OSは一般購買者向けに販売していたものの、結果的にはライセンスで得ていた収益の方が大きかったと予想される。BeIAは、機器に組み込むものだけに、すべてがライセンス販売となるため、今までのようにコンシューマにアピールするようなことは少なくなるだろう。BeIAでの出直しがどこまで成功するかが見どころだろう。 |