エルゴソフトから「コミックメール」が発売される。マンガのキャラクタと吹き出しにテキストメッセージを入れて、コミックのような形式のメールを作成することができる。コミックを構成する情報は添付ファイルとしてメールに含まれ、コミックメールがインストールされていれば、それで参照できる。また、無償でダウンロードできるコミックメールビューアを使って参照することができるが、ビューアはメールの作成や送付はできない。作ったコミックをHTMLメールとして送付する機能もある。キャラクタには、Mac Fan誌の連載でおなじみの「電脳奥様」や「マックな人」などをはじめ、22種類が用意されている。各キャラクタにはたくさんの表情が用意され、自由に選択できるほか、メッセージの内容に応じて自動的に表情を選ぶことも可能だ。Mac版はMacworld Expo/Tokyo 2000で販売が開始される。Windows版も予定されている。 コミックメールは、1999年にエルゴソフトとMac Fan編集部が主催して行われた「Macintoshソフトウエア・アイデア・コンテスト」(10月1日号で発表)での最優秀賞である田中敬一氏のアイデアをもとに開発が始まったものだ。コンテストの意図として、定番ソフトのアップデートしかトピックがなくなりつつあるアプリケーション開発の世界への問いかけもあった。Mac Fanの読者という資産を生かしてアイデアを募集し、それを実際の製品へとつなげた。ソフトウエア製品としては過去にはあまり例を見ない手法であると同時に、ユーザのニーズを吸い上げるというマーケティング的な側面でもパッケージソフトとしてはユニークな手法であると言えるだろう。 |