Macworld Expo/Tokyo 2000の基調講演では、後半の半分近くの時間を割いて、Mac OS Xのデモが行われた。先月のサンフランシスコでのデモに流れは近いものだが、新しい事実がいくつかわかった。まず、Mac OS Xは、1枚のCD-ROMに各国のシステムがすべて含んだグローバル対応になっているということだ。したがって、全世界同時発売ということになる。また、日本語フォントを大日本スクリーンと共同開発していることも明らかにされた。明朝2書体、ゴシック3書体、丸ゴシック1書体が実際に披露された。そして、拡張文字セットに対応しており、「吉」の文字でも、上側が「土」の文字などもセットに含まれることが披露された。フォント環境が大きく変わる可能性も秘めているものの、日本語対応という点ではより進化することは確実になってきた。 また、Mac OS Xが日本語で稼動していた。メニューやメッセージなどが日本語になっており、また、ダイアログボックスの文字などに自動エイリアスがかかるなど、新しいグラフィックスの機能をアピールしていた。 |