ネットワーク製品で知られるFarallon社は、Macworld Expoの初日2月16日に、国内代理店のディアイティとともに、ワイアレスネットワーク製品についての記者会見を開いた。PCカードタイプのワイアレスLANカードである「SkyLINE 11Mb」が、米国では4月に出荷される。この製品は昨年7月にアナウンスされて8月に出荷されたSkyLINEシリーズのアップグレード版で、IEEE802.11bに従って転送速度が11Mbpsにアップグレードしたほか、カードの外側に出っ張る部分がよりコンパクトになった。AirMacはもちろん、ルーセント製品などとの相互接続が可能な標準規格品である。価格は未定だ。日本での発売も未定だが、英語版のソフト上あのまま日本語のインストールマニュアルを添付して販売する考えもあり、早期に市場投入したいと考えているようだ。 SkyLINEシリーズはAirMacと同様、ベースステーション経由はもちろん、ワイアレスPCカード同士の接続にも使える。特徴としては、電波のチャンネルを選ぶことや、パケットのコンバートないしはエンクローズを選択できることなど、設定を細かく行える点だ。また、AirMacもサポートしているWEP(Wired Equivalent Protection)に対応した暗号化通信にも対応している。ベースステーションとのやりとりでパスワード入力が必要にしたり、設定したMACアドレスのPCカードからのみ通信できるようにするような管理機能もある。設定ユーティリティに独自のものを採用しており、接続するベースステーションを選択するなどができる。電波は見通し距離の場合、45mまで到達する。転送レートを下げることで、電波状態が悪化した状況でも通信を続けるような機能も搭載されている。対応機種は、Macintoshが、PowerBook 2400, 3400, G3, G3シリーズ。Windowsについては、Windows 95/98/NTに対応する。Windows 2000やPowerBook 190, 5300, 1400については、今年の夏までに対応する予定だ。 |