タイトルAppleWorks 6が登場、パレット中心の操作性、AppleScriptに大幅に対応カテゴリーアプリケーション, 各種プロダクツ
作成日2000/2/17 23:43:41作成者新居雅行
アップルは、クラリスワークスをバージョンアップした「AppleWorks 6」の日本語版を3月中旬に発売する。価格は\8,800で、アカデミックディスカウントもある。AppleWorks 6は、ワープロ、表計算、データベース、ドロー、ペイントの機能が一体化されたアプリケーションで、このバージョンからはプレゼンテーションの作成機能も追加されている。これらの機能を1つの1つの文書で使えるだけでなく、1つの文書にワープロと表計算やドローを混在させることができるのが大きな特徴だ。日本語版はクラリスワークスVer.4以来の久々のバージョンアップとなる。Macworld Expo/Tokyo 2000の会場内で、AppleWorks 6を触ることができたので、感触をレポートする。
まず、従来はウインドウ上部にボタンが並んでいたが、ツールボタンは、ウインドウとは別のパレットに配置されている。ボタンのアイコンも比較的大きめで、見やすいデザインだ。また、文字の色や、オブジェクトの塗りつぶしパターン、線の色などの各種設定を、パレットで変更することもできる。つまり、文書上のオブジェクトを選択して、パレットで設定を変更するという使い方ができ、ダイアログボックスやメニューを使う機会は大きく減るだろう。クリップアートも用意されていて、それがパレットからドラッグ&ドロップで文書に組みこむことができる。また、各種のオブジェクトを作成するパレットも用意されており、たとえば、ワープロの中に文字枠を別に作るのも、パレットのアイコンをドラッグ&ドロップするだけだ。
文書のテンプレートがたくさん添付するのも特徴だが、テンプレートの分類の中にはWeb経由でテンプレートを開いて選択できるようになっている。インターネットを通じてテンプレートがどんどんと増やされることが期待できるというわけだ。
プレゼンテーションの機能は、「ページの分かれたドロー」という感じだ。同じ背景の上にグラフィックスオブジェクトを配置して、プレゼンテーション画面を作成できる。ただし、PowerPointのようなアウトラインで提示文字列を編集する機能がないのは残念なところだ。
AppleWorks 6のAppleScript対応は目を見張るものがある。従来のバージョンは、スライド機能のコントロール的なことしかできなかったが、AppleWorks 6では広範囲にAppleScriptに対応したようだ。windowやdocumentといったオブジェクトに加えて、テキストを処理するオブジェクト、グラフィックス要素のオブジェクトがなどが定義されており、文書内の個別の要素ごとにAppleScript制御が可能な本格的なものだ。AppleScriptを使ったソリューションの1要素としても、AppleWorksは十分に使用に耐えうるものになったと言えるだろう。
関連リンク