タイトルFireWire対応のPowerBookに関する技術文書が公開(1)【完全版】カテゴリーKnowledge Base(旧TIL), Macintosh本体, PowerBook
作成日2000/2/21 15:59:32作成者新居雅行
2月16日に発表されたFireWire搭載のPowerBookに関する文書が、以下のように日米のTech Info Libraryに公開された。また、従来の文書もFireWire搭載機向けに変更されているものもあり、それらも含めて文書名とリンクおよび要約を紹介した。なお、文面が長くなるので、2つの記事に分割している

◇58593:PowerBook (FireWire): Technical Specifications
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n58593
FireWire搭載のPowerBookの技術的なスペック一覧。100MHzのシステムバスであることや、グラフィックスにATI Rage Mobility 128でAGPのアクセラレーションがあることなどがわかる。

◇58582:PowerBook (FireWire): Upgrading Memory
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n58582
◇58582JN:PowerBook (FireWire): メモリを増設する
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=58582
メモリは2スロットあり、最大で512MBまで搭載できる。SO-DIMMが利用できるが、PC-100規格のもので、最大の高さは2.0インチまでのものを利用する必要がある。メモリ増設では、キーボードをはずして行うが、その方法や写真が図入りで、説明されている。日本語の文書が早くも公開されている。

◇100355J0:PowerBook (FireWire): メモリの互換性に関する重要な情報
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=100355
FireWire搭載のPowerBookでは、従来のPowerBook G3用のPC-66対応メモリは使えない。必ず100MHzバスに対応したPC-100タイプのものを使う必要がある。

◇58581:PowerBook (FireWire): AirPort Card Install
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n58581
AirMacカードの取り付け方法。

◇58592:PowerBook (FireWire): Keyboard Locking Screw
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n58592
キーボードを固定しているねじは、従来のPowerBookよりもiBookのものに近い。

◇58588:PowerBook (FireWire): What is New and Different?
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n58588
FireWire搭載のPowerBookの、これまでのPowerBookとの違いについて記載されている。SCSIポートがなくなりFireWire端子が2つ搭載されていること、DVDのデコードがソフトウエアになったこと。そして、アダプタがiBookのものに近い形状になったことが書かれている。

◇58583:PowerBook (FireWire): FireWire Target Disk Mode
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n58583
FireWire搭載PowerBookは、FireWire Target Disk Modeをサポートしており、PowerBook自体がFireWire対応のハードディスクのように動作させることができる。Tキーを押しながら起動するとそのモードになる。デスクトップ機などのFireWire端子と接続すれば、デスクトップ機からPowerBookのハードディスクを利用することができる。

◇58586:PowerBook (FireWire): Media Bay Device Compatibility
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n58586
拡張ベイに接続するデバイスに関する情報が記載されている。DVD-ROMについては、FireWire搭載機のものと以前のPowerBookのものでは互換性がない。バッテリについては互換性があり、入れ替えて使ってもかまわない。

◇58595:PowerBook (FireWire): Internal Modem Specifications
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n58595
内蔵モデムについてのスペック一覧が記載されている。V.90およびL56-flex対応だが、呼び出しでスリープ解除する設定や、あるいは使用条件のような詳細な情報も記載されている。

◇58589:PowerBook (FireWire): Supports Preserve Memory Contents on Sleep
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n58589
FireWire搭載のPowerBookは、ハイバネーションつまりスリープ時にRAMの内容をファイルに保存しておく機能をサポートしている。「省エネルギー設定」を使って設定するが、このコントロールパネルのその他の機能についても説明がある。葉射場ネーションは、仮想メモリを使った状態でないと利用できない。

◇58591:PowerBook (FireWire): Physical Ports, Controls, and Connectors
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n58591
FireWire搭載のPowerBookの裏面にあるコネクタ部分の図や、キーボードのロックをはずして開けたところの図が掲載されている。ちょっと図自体が小さめで見づらい。

◇58587:PowerBook (FireWire): Connecting Non-USB or Non-FireWire Peripherals
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n58587
SCSIやシリアル、ADBはFireWire搭載PowerBookには存在しない。これらで接続する機器を使うにはサードパーティから販売されているアダプタを利用する。

◇58594:PowerBook (FireWire): DVD Movie Decoding Performed via Software
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n58594
従来のPowerBookはハードウエアでDVDのMPEGデコードをしていたが、FireWire搭載機はソフトウエアでDVDのデコードを行っている。デコードをスムーズに行うには、Seti@Homeのようなバックグランドソフトを動かさないようにしたり、ネットワークを切ったり、ハードディスクの回転を止めるなどする必要が出てくることもある。

◇58585:PowerBook (FireWire): Maximum Number of FireWire Devices Supported
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n58585
電源を持つFireWireデバイスは63台まで接続でき、1つのチェーンには16台まで接続できる。FireWireポートは6Wの電源容量となっていて、1台の機器に電源を供給するには十分である。ただし、バッテリの消費は多くなる。
関連リンクTech Info Library