タイトル開発ツールSerfが盛り上がる兆し、日本語の情報も充実する方向へカテゴリー開発ツール
作成日2000/2/28 14:39:14作成者新居雅行
Mac OSで稼動する開発ツール「Serf」が話題になっている。まだベータ版が配付されている段階だが、日本語化のパッチやリファレンスマニュアルの日本語化、そして日本でのメーリングリストも動き出している。Serfは、ウインドウにオブジェクトを配置する形式のREALbasicなどと同じようなRADツールであるが、HyperCardをモデルにしている。HyperCardをモデルにしながら、そのままのテイストではなく今風にアレンジされているのが大きな特徴だ。HyperTalkに近い感じのSerfTalkというスクリプト言語でプログラミングするが、AppleScriptも利用できることから、別のアプリケーションのコントロールソフトを作りやすいという利点もある。カラー対応を始め、スレッドやオブジェクト指向にも対応している。単独のアプリケーションを作成する機能もある。シェアウエアで、$59で、Kagiを利用した支払いの準備が進められているという。
ある意味ではREALbasicの対抗でもあり、作者のページでは、REALbasicとの比較も行われている。一方で、HyperCard的なツールを求めた場合、現在ではSerfが1つの解となると考えられる。いずれにしても、Mac OSを使った開発環境で、手札が増えるというのはデベロッパーにとっては大きなメリットと言えるだろう。なお、Serfの日本語メーリングリストに入会するには「j-serf-ctl@msyk.locus.co.jp」あてに、本文に「subscribe Your Name」と書かれたメールを送ればよい(もちろん、Your Nameは自分の名前として)。Serfの作者による英語のメーリングリストもある。

◇Serf Fan(リファレンスの日本語版)
 http://www04.u-page.so-net.ne.jp/ba2/m_arai/
◇Serf : New generation of Application Builders(日本語化パッチ)
 http://homepage1.nifty.com/mayasoto/Serf/
関連リンクScript Different: Serf