タイトルJiniベースのアプリケーション構築インタフェースが実用化を宣言カテゴリーJava, 業界動向
作成日2000/3/4 17:14:32作成者新居雅行
情報ハブ・コンソーシアムは、「ネットワークアプリケーションの実用化」に成功し、規格を業界標準へ働きかけることを発表した。コンソーシアムでは、インターネットを利用したより高度なネットワークビジネスを展開できるような仕組みを開発して来た。JINIの技術をベースにした、ネットワークアプリケーションのAPIをコンソーシアムで策定し、Jini Communityに対して標準化の働きかけを行う(一部のサービスはすでに提案済み)。ネットワーク各所に分散した機器に対して、ネットワークの形態に依存しないで通信を行い、さらにセキュリティを確保するための機能も備え、エージェントによる処理代行機能を備えたものだ。1つの見方としては、サーバに集中させるのではなく、端末も1つの処理プロセス実行機能としてとらえた分散システムを構築する土台となるもの。JiniあるいはJavaにはそういう技術は含まれているが、よりアプリケーションに近いところのサービスを提供することで、ユーザに対するサービス構築をより容易にするという狙いがある。また、保険会社や大学で実際にこのインタフェースを使用したアプリケーションを構築し、実証実験も行い成果が上がっている。沖電気は2000年秋からソフトウエアの供給を開始する予定だが、サーバライセンスを有償にし、クライアントライセンスは無償にする方針である。モバイル端末、あるいは今後期待されているインターネット家電を巻き込んだサービスシステムを構築する場合のベースになるものとして位置付けられており、高度なネットワークサービス提供での基盤技術の1つになることを狙う。
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