タイトル | Solaris 8を3月下旬より出荷、オープンソースに加え一部のバイナリも無償に | カテゴリー | UNIX, 業界動向 |
作成日 | 2000/3/6 23:20:7 | 作成者 | 新居雅行 |
サン・マイクロシステムズは、同社のワークステーションやサーバなどで利用可能なUNIXベースのオペレーティングシステム「Solaris 8」を3月下旬より出荷する。約10年の歴史を持つSolarisの最新版であり、メッセージは10言語、入出力は37言語に対応したマルチリンガルOSである。日付表示などの形式を示すロケールは123も用意されている。スケールの大きなシステムの運用に耐えるOSであるという特徴は以前からあるが、Solaris 8での大きな変化は、なんと言ってもソースコードを公開して、さらに8CPUシステムまでのバイナリのライセンスも無償として普及を促し、フリーUNIXが台頭する中、現在のポジションを維持する戦略を取る。 Solaris 8のポジションとして、十分なインターネット機能を組み込まれた、データセンタ、つまり大規模なデータ保存・処理を必要とするような用途への利用を目指す。安定性はもとより、コンピュータの電源を落とさないで、ハードウエアの増設のような保守作業ができるとか、クラスタリングや128CPUのシステムまで対応できているスケーラビリティを売りものにして、ミッションクリティカルな分野や、あるいはアクセスの要求が爆発的になったときでも対処できる点を特徴として浮かび上がらせる考えだ。大規模なインターネットサービスを行うシステムでの中核としてSolaris 8を位置付け、そうした顧客に対して同社のサーバ製品などと組み合わせた導入を図る。 Solaris 8と前バージョンの違いは、大きいところではLDAPサーバが加わったことや、インストーラがより使いやすくなったこと、IPv6への対応、ネットワークキャッシュによって4倍の性能になることを始めとするパフォーマンスの向上などがある。変更点については、かなりたくさん挙げられているので、検討が必要な場合には資料などを参照してもらいたい。 | |
関連リンク | Solaris 8 Operating Environment |