Adobe Systems社は、動きのあるWebコンテンツを制作するためのツール「Adobe LiveMotion」を発表した。米国では2000年第二四半期に出荷予定で、日本語版は第三四半期になる予定だ。市場価格は$399と予想されている。WindowsとMac OSで利用でき、ベータ版の配付が開始されている。 LiveMotionを一言で言えば、Flash対抗と言えるソフトで、ベクターグラフィックスをベースとした動きのあるWebサイト向けのコンテンツを作成するためのものだ。各種の画像ファイルやFlashのファイルフォーマットへの書き出しに加えて、W3Cで勧告が出されているScalable Vector Graphics(SVG)言語にも対応し、次世代標準を狙う。大きな特徴は、Photoshop、Illustratorとの連動で、オブジェクトやレイヤーを保ったままLiveMotionに読み込み、そこで動きをつけることができる。AffterEffectsタイムラインの感じで動きや時間的な変化を定義できる。現在、Photoshop、Illustratorを使っているデザイナーが、基本的な要素をそれら使い慣れたアプリケーションで作成し、それをもとにLiveMotionで動きをつけるという作業の流れが実現するといった、デザイナ受けする作業環境を提供することとなる。Webサイトで動きのある画像を制作するとなるとFlashの独壇場であったが、アドビということもあって強力な対抗馬が登場することになる。 |