AppleのJavaの技術エンジニアであるJens Alfke氏が、MRJで利用できるユーザインタフェースコンポーネント群「Rich Chocolaty Goodness」のRelease 8を公開した。Rich Chocolaty GoodnessはJens氏の個人のページで配付されているものの、Appleでの開発の成果であり、About...の文書にはAppleという記載もある。Mac OSのコントロールの機能をJavaのアプリケーションなどで使えるライブラリとして提供されている。ユーザインタフェースを拡充するためのコンポーネント群である。タブやスライダー、アイコンボタンなどがあり、フローティングウインドウなどこれから組み込まれる機能についても、ドキュメントにリストアップされている。Release 8ではツールチップの組み込みなどが行われた。ドキュメントに加えて、サンプルのアプリケーションも用意されている。MRJ 2.2以降が必要となっている。ただし、このライブラリについてはサポートは保証されず、将来のバージョンで必ずしも使えるものではないとしており、実験的なリリースであるという位置付けだ。WWDC 1999で、MRJ 2.2にはMac OSの機能を使ったコンポーネント群を追加するというアナウンスがあったものの、実際には組み込まれたなかった。その組み込まれなかったコンポーネントが、Rich Chocolaty Goodnessとして公開されているのではないかと思われる。 |