Technoteの文書として、このほどリリースされたMac OS 9.0.4の変更内容を説明部する文書が公開された。さっそく日本語に翻訳されている。Mac OS 9以降、新機種などでMac OS 9.0.2/9.0.3とアップデートリリースがなされてきたが、その段階での変更点についてもまとめられている。APIの動作の修正やライブラリの内容の変更等もあるので、開発者は一通りは目を通しておくべき文書だと言える。概要は次の通りである。
- NewAliasMinimalFromFullPathによって作ったエイリアスの処理が正しく行われなかった点を修正した
- 日本語の文字を含む文書の印刷処理が極端に長くなることがある場合を解消した
- StringToDate関数の処理で、1000〜1903年の間の文字列の処理を正しく変換しないことを解消した
- Mac OS 9で追加されたFile System Managerの関数がInterfaceLibに追加された
- USB 1.4.2が搭載された。MacsBugでUSBデバイスが使えるようになったり、USBShimを共有ライブラリとして登録できたり、オーディオ関連の修正があるなど、多くの変更点がある
- BlockMove、BlockMoveDataの関数が、Velocity Engineに対応し、G4マシンで高速化された
- マルチプロセッシングでのメモリリークやクラッシュの問題が解決された
- Power Manager 2.0.1となり、無停電電源装置をサポートした。サーバモードも利用できるようになった。また、PowerBookで複数のバッテリを搭載しているときの残量表示が正しく行われるようになった
- リソースファイル作成のパフォーマンスの向上
- Script Managerのトークン化処理の不具合の解消
- SCSIマネージャでのドライバロードの不具合が解消され、ネイティブのドライバが利用されるようになった
- Time Managerの関数がInterfaceLibに組み込まれた
- AppleScript 1.4.3が搭載され、同時にコンパイルを行った時のクラッシュや、NTサーバなどへのマウントがうまく認証されない点が解消されている
- OpenTransport 2.6.1が搭載され、多くの点で修正されている。たとえば、DHCPクライアント機能は非同期で処理がなされるので、DHCPサーバからの情報取得と別の作業を平行して行われるようになった。OpenTransport関連のプログラムを製作している場合にはここは要チェックだろう。
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