アドビシステムズは 「Adobe ActiveShare日本語版」を、5月1日より無償で提供する。Windows版はすでに配付が開始されている。ActiveShareはデジカメから簡単に画像を取り込むことができるのが1つの機能だ。そして画像を整理し、アルバム作成的なことができる。さらに、ActiveShare.comとして取り込んだ画像をオンラインで公開することができる。バーチャルコミュニティサービスのeCircleと提携しており、たとえば、家族親戚や、サークルなどの仲間内で写真を公開できる領域を設定し、そこにファイルを直接アップロードできる。その場合に、画像をWeb向けに変換することも行う。Mac版ActiveShareのみの機能として、ソフトウエアのルック&フィールをiMacカラーから選択できるようになっている。 ActiveShareの1つのポイントは、レタッチというほどの画像処理を必要としないようなエントリーユーザ向けの画像ソフトであるということ。そいしたユーザ層を想定して、ソフトウエア自体を簡単に使えるように配慮されている。そして、インターネットのサービスと結び付けていることも注目される。さらにそれを無償配付するわけだが、エントリーレベルのユーザにAdobeのブランドイメージを植え付け、より高い機能を要求するようになったときに、PhotoDeluxやPhotoshopなどの同社の製品に対する吸引力を発揮することになる。ハイエンドでもっとも高いシェアを得たアドビが、ローエンドユーザを狙う1つの戦略的商品として注目できるものだ。 |