Tenon Intersystemsは、Mac OS X Developer Preview 3向けに「iTools for Mac OS X」をリリースした。ベータ版がダウンロードできるようになっている。iToolsは、Mac OS Xにインターネットサーバ機能を追加するソフトウエアだ。AppleのインターネットサービスであるiToolsと同名で混同してしまうが、Tenon社の方が先に使用していた名前である。TenonのiToolsは、WebサーバのApacheをベースに、WebMail、FTP、DNS、SSL、Sherlockベースのサーチエンジン、サーブレットの実行環境、PerlなどのCGIの高速実行、さらにはオープンソースのスクリプトエンジンであるPHPやSQLデータベースのMySQLなど、インターネットサーバに要求される多くの機能を取り込んだパッケージだ。こうした機能を、Mac OS Xのユーザインタフェースで管理できる点も大きな特徴と言えるだろう。Mac OS Xのサーバ機能については不明な点が多い。DarwinでApacheは機能することが伝えられているが、管理はコマンドや設定ファイルの編集で行う。サーバ機能を要求するユーザはもちろん一部だけなので、Mac OS XのオプションとしてAppleから提供される可能性もある。iToolsはMac OS XのコアOSであるUNIXをベースにして動く、ネイティブなサーバプログラムである。Appleから製品として出るのかどうか、WebSTARの動向はどうなのかという点も興味があるが、iTools for Mac OS Xは、Mac OS Xでのサーバパッケージの中心的な役割を演じる可能性が高い。 |