タイトル【WWDC2000】Mac OS Xは延期というより試用期間を設けたものカテゴリーMac OS X, イベント
作成日2000/5/16 16:48:34作成者新居雅行
WWDC 2000の基調講演で、Mac OS Xは夏にはベータ版、2001年1月からはファイナル版1.0のリリースというスケジュールが示された。時間的な延期はたいがいは開発の遅れというのが理由になるのだ。しかしながら、基調講演の日にプレス向けに開かれたミーティングで説明が行われ、今回のMac OS Xでは事情が違うようだ。この夏に製品版として出荷しようとしていたものと同じレベルのものを、あえて「ベータ版」と称して、デベロッパだけでなく、一般ユーザにも配付し、さまざまなユーザ環境での利用の可否や使い勝手を検証し、そのフィードバックを得て、2001年1月に正式版として完成させるということのようだ。つまり、完成度を高めるための試用期間を設定したと言えるだろう。そのベータ版の配付方法などについては詳細は決定していないそうだが、一般ユーザを巻き込むことになると、たとえば、手数料かあるいは安価に評価版CD-ROMを申し込んで入手できるとか、サイズは大きいがダウンロードするというようなことが考えられる。また、今年の最初のWindows 2000のように、雑誌などへのバンドルについても期待をしたいところだ。
WWDCの会場で配付されたMac OS X Developer Preview 4は、APIについてはほぼ完成しており、これを利用してすぐにでも開発をすすめることができるというバージョンである。デベロッパのカンファレンスの“おみやげ”としては、参加者そしてアップル共にメリットがあると言えるだろう。さっそく、会場のあちらこちらでインストールが始まった。筆者も実はインストールしてみたが、その中身については機密保持の義務があるために公表できない点は御容赦願いたい。
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