Sig Softwareは、Mac OS Xでアップルメニューを実現する「Classic Menu」を公開した。フリーではあるが、$10の支払いは歓迎だとしている。WWDC 2000でMac OS X Developer Preview 4が配られ、基調講演でもMac OS Xが利用されたが、従来のMac OS 9まであったアップルメニューがなくなっている。メニューバーにブルーのアップルマークがあるが、これは何もメニューにはならない。基調講演を見た限りでは、いちばん左のメニューが「アプリケーション名」のメニューであり、アプリケーションの終了や初期設定のメニュー項目が入るだけのようだ。しかしながら、永年Mac OSを使い続けてきたユーザにとっては使いやすいランチャとしてのアップルメニューを捨てがたいという思いもあるかもしれない。ならば「Classic Menu」があることに安心しておこう。ただし、画面の右端にアップルメニューが出るようになっている。アプリケーションや文書のエイリアスを規定のフォルダに登録することで、メニュー項目を構成できるものと思われる。Mac OS X DP4での稼動を確認しているとのことだ。アプリケーション自体はTerminal上で解凍する必要があるなど現状では簡単にインストールはできないかもしれないが、DP4はまだデベロッパだけしか入手できていないので、大きな問題はないと思う。もはや、Mac OS Xプラットフォームの製品として出してしまうのも驚きだが、しかもメニューに食い込むようなものまで作ってしまう点にも凄味を感じる製品だ。 |