タイトルUSBプリンタをネットワーク共有する機能拡張がリリースカテゴリーKnowledge Base(旧TIL), 周辺機器, ネットワーク, Mac OS 9
作成日2000/6/13 10:52:20作成者新居雅行
USBプリンタをネットワークを通じて共有するシステム機能拡張である「USB Printer Sharing 1.0」がリリースされた。英語版や国際版に加えて、日本語版もすでに配付が始まっている。サーバとなるMacintoshにUSBで接続されたプリンタを、EthernetあるいはAirMacを経由して別のMacintoshから印刷処理ができるようになる。このソフトウエアをサーバ側および利用するクライアント側の両方にインストールする。TCP/IPのみをサポートし、AppleTalkでの利用はサポートしない。プリンタの検出には、Service Location Protocolを利用する。プリンタについては、ほとんどのものが利用できるとされているが、非PostScript系プリンタについてはHewlett Packardおよびエプソンのプリンタで試験を行ったとしている。なお、米国向けには、Tech Info Libraryで利用可能なプリンタについての情報が提供されている。プリンタとMacintoshとの接続は、最初から組み込まれているUSBポートのみをサポートし、USBアダプタやUSBカードはサポートしていない。サーバ側はコントロールパネルを使ってプリンタを公開する。クライアント側は、セレクタないしは、デスクトップ・プリンタUtilityを使って公開されたプリンタを選択して利用できるようになる。
USBプリンタはアップルの純正品が存在しないだけに、サードパーティ製品を大幅にサポートするという必然性が生まれた。Mac OSではPostScriptプリンタのネットワークサポートは古くからあったものの、非PSプリンタは純正品のネットワーク共有だけをサポートしていた。一方、Windowsではすべてのプリンタをネットワーク共有できていただけに、その状況に追い付いたと言える。ただし、すでにプリンタドライバが独自にネットワーク対応している場合もあり、その場合には、いずれかのプリンタ共有機能だけにするようにしなければならないようだ。

◇USB Printer Sharing 1.0: Read Me
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n75080
◇USB Printer Sharing: Usage and Compatibility.
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n86054
関連リンクUSB Printer Sharing 1.0