タイトル | サードパーティー製Java用暗号ライブラリFlexCrypto | カテゴリー | ライブラリ, Java, 暗合化 |
作成日 | 2000/6/28 9:28:39 | 作成者 | 阪倉 一 |
ソフトウエアベンダの株式会社ドゥイット(do it,inc)が、Java用の暗号ライブラリ「FlexCrypto」を2000年6月20日に発表した。この製品は、文字列情報の暗号化を行うためのライブラリである。暗号化の方法は、暗号化の対象となるデータに対する鍵の持ち方によって5種類の方法があり、Multi-methods Encryption Scheme (MES) と呼んでいる。日本語のテキストも暗号化、復号が行える。 FlexCryptoの暗号化のインターフェースは、JCEのプロバイダ形式には沿っていないため、FlexCryptoを使う場合はプログラムの書き換えがある程度発生する。 また、暗号化に用いられるアルゴリズムは非公開になっている。暗号アルゴリズムは、その内容を公開し多くの攻撃を試した上で、それらの攻撃で解読に必要な時間が減少しないことを学術的に証明されたものが現実的に安全とされる。その意味で、多くの攻撃にさらされていないアルゴリズムである可能性があり、クリティカルなシステムに利用するのには向かないかもしれない。この点での安全性での検証を重視するのであれば、RSAなどのアルゴリズムを使う方が良いだろう。 ライセンス形態は、サーバ、クライアント無制限のものが748,000円、1サーバ-1クライアントものが248,000円で、追加ライセンスが1サーバあたり30,000円、1クライアントあたり5,000円である。 [阪倉 一/Java Security Report] | |
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