Darwin 1.0の中身を見ていくシリーズは、今回からネットワーク設定を見てみることにする。LinuxやFreeBSDのIntel版ではいろいろなネットワークカードに対応するために、ソースが配付されていたり、モジュールが組み込まれていたりする。しかしながら、DarwinがサポートするMacintosh本体は、いずれも本体にEthernet端子が組み込まれた状態ものもだ。つまり、Apple純正品への対応は必須と言える。一方、PCIカードとして追加したEthernetカードを使えるかどうかと言えば、それについてはほとんど期待できない。Mac OS XはIOKitによってモジュール形式でデバイスドライバを供給する。となると、Darwinも同様だが、今現在Darwin用ネットワークカードのモジュールというものは聞かない。現状では本体に組み込まれたネットワーク端子を使う以外は期待できないということだろう(ただし、カーネルにPCIカードのドライバが組み込まれていれば別だろう)。なお、FreeBSDではデバイスドライバがカーネルに組み込む形式になっており、一般にはソースを元にカーネルを構築することになる。
まず、何もしない状態で、ネットワークインタフェース関連のコマンドでチェックを行う。netstat -i コマンドと、ifconfig -a コマンドの結果は次の図のようなものだ。 ◇Darwinをインストールした状態でのネットワーク設定