IPアドレスさえ指定できれば、インターネット通信ができるとは言っても、それは完全ではない。次は、ルータのアドレスを指定したい。このあたりからはネットワーク環境がからんでくるので、まずは実験を行ったネットワーク環境を説明しておこう。もちろん、100BASE-TXで何台かのパソコンが接続されていて、その1つがBlue & WhiteのPower Macintosh G3で、そこでDarwinが稼働している。そして、ネットワークにつながれたLinuxマシンを経由して、ケーブルテレビのインターネットに接続している。LinuxマシンにはEthernetカードが2枚刺さっている状態で、IPマスカレードしている。ケーブルテレビに対してはDHCPでグローバルアドレスが配給されるが、IPマスカレードの内側では、192.168.0.Xという典型的なプライベートアドレス環境となっている。なお、末尾が100以降をプライベートアドレスの範囲だけに機能するDHCPサーバで、IPアドレスを配給している。内部ネットワークから見れば、ルータもネームサーバもいずれも192.168.0.1となっている。
ここで、 HOSTNAME=darwin99 ROUTER=192.168.0.1 と指定をした。いちおう、期待を込めて、AFPSERVERやAPPLETALKなどの右側もYESを入れてみた。 だが、hostconFigファイルのコメントにあるように、このファイルはシステムによって管理されている。-AUTOMATIC-としておけば、たとえばDHCPから必要な情報を取得するような機能がMac OS Xのレベルでは組み込まれるのかもしれない。また、NetInfoについてはここではノーマークで作業を行っているが、NetInfoの設定とのからみもあるのかもしれない。だから、このファイルを修正するという方法はおそらくMac OS Xでは通用しないとは思われるが、とりあえずDarwinのレベルで稼働するためにここを変更してみた。 なお、ここで、hostconfigファイルは、所有者のrootに対しても読み込みのみのアクセス権となっている。もちろん、chmodで変更してもいいが、viで編集しているとき、「:w!」コマンドで、書き込み不許可を無視してファイルの上書きを行う。まあ、あまり行儀はいいとは言えないまでも、知っておくと便利なことは確かだろう。