IPアドレスの設定、そしてルータの設定となれば、残るはネームサーバの設定だ。ルータまでの設定だと、IPアドレスを指定してネットワーク外部との通信はできたのだが、ドメイン名を指定しての通信ができないのである。そのドメイン名をIPアドレスに変換する仕組みは、Domain Name ServiceつまりDNSという仕組みになっていることはよく知られているが、トップドメインからツリー上にサーバ同士が連係して、ドメイン名の解決を行うわけだ(詳細は省略する)。その、ツリー上に連なるDNSサーバの1つとして加わるというのが1つのDNS対応である。そしてもう1つが、手近にあるDNSサーバに問い合わせを行って、とりあえずドメイン名からIPアドレスへの解決ができるという状態である。前者はDNSサーバ、後者はクライアントだと言える。DNSサーバを運用するには、BINDという有名なソフトを使うことになる。一方、クライアントとなるにはリゾルバという機能を利用する。さまざまなインターネットソフトは、いちばん根底ではリゾルバを使って問い合わせを行い、IPアドレスを得るということになっている。DNSサーバ化も興味あるところではあるのだが、まずはクライアント、つまりリゾルバを動かすところまでをやってみた。
もちろん、初期状態では、「nslookup www.apple.co.jp」のようなコマンドを入れても、エラーが出てきてIPアドレスの問い合わせはできない。つまり、初期状態では、使えるDNSサーバは知らないのである。それをどこかで教えてやらなければならない。たぶん、Mac OS Xのレベルだと、Darwinより上位のレベルでリゾルバの機能を実現しているのではないかと想像できるが、ここではDarwinだけでとにかく動かすことにする。そこで、他のUNIXでの一般的な事項をあてはめてみた。/etc/resolv.confというファイルに、利用するDNSサーバの情報を記述する。このファイルはもともとは存在しないので、viで新規に作成してみた。プライベートなネットワーク環境で、ルータマシンである192.168.0.1がDNSサーバの機能も持っている。そこで、/etc/resolv.confファイルに、