WebサーバのApacheをMac OSで稼動させるWebTenなどを開発しているTenon Intersystemsは、Mac OS Xで利用できるX Window Serverの「X for Mac OS X」の開発をアナウンスした(ちなみに、エックス・フォー・マックオーエス・テンと発音する)。X Windowは、UNIXシステムで使われているウインドウ表示システムで、これをベースにして各種のデスクトップ環境がUNIXなどで構築されている。クライアント/サーバ方式のアプリケーション実行環境であるとも言えるもので、利用者の方を「サーバ」としている。また、ローカルマシンでのアプリケーション実行にも対応している。X Windowシステムはオープンソースとして配付されているが、Tenon社はそれをMac OS Xで稼動するように移植するということだ。そして、Aquaのユーザインタフェースを利用した実行環境になるとしており、ウインドウの最小化でDockにストックされるようなMac OS X独特のユーザインタフェース要素も利用できるものであるとしている。X11R6.4というリリースをベースに開発しているという。Mac OS Xのベータ版の配付に合わせて、X for Mac OS Xのベータ版を配付する。2001年の正式リリースに合わせて、X for Mac OS Xも正式にリリースする予定だ。X WindowベースのアプリケーションもMac OS Xで稼働することになり、Mac OSとは別の側面、つまり、UNIXベースのアプリケーションの稼動環境としてクローズアップされることになる。 |