2000年7月26日にアップルは新製品のプレス向け説明会を開いた。その中では、デュアルプロセッサ搭載のPower Mac G4についても説明が行われた。このマシンは、デザイナなどハイエンドの制作者向けであることを説明し、Pentium IIIの866MHzのシングルプロセッサマシンとのPhotoshopのバッチ処理を並行して動作させ、Power Mac G4の500MHzのCPUが2つ搭載されているマシンの方がより高速に処理できることをアピールした。対応ソフトとしては、PhotoshopとFinal Cut Proで、予定しているソフトとして、Media Clearner Pro、Lightwave 6、SoundJam MP、MPEG Powerが挙げられていた。いずれにしても、既存のソフトがそのままマルチプロセッサに対応するわけではなく、対応ということが必要となっている。Photoshopではマルチプロセッサに対応したフィルタがプラグインとして提供されるということだ。 Power Mac G4でのマルチプロセッサ利用は、Multiprocessing Serviceという機能を使う必要があるが、nanokernelとして知られているマルチタスクカーネルを利用する必要がある。なお、Java環境のメーリングリストMRJ-Devでの情報によると、MRJ環境下でのスレッドはマルチプロセッサには対応しておらず、Mac OSの協調的マルチタスク環境で複数のスレッドが動くという形式になっているということである。 |