インプットメソッドでサイト検索、そして有償のディレクトリサービス…ジャストシステムは新しいインターネットサービス「ATOK Direct」を開始する。インプットメソッドのATOKの機能を拡張したiATOKは、変換途中の文字あるいは独自のパレットに入力した文字をキーワードにして、サイトを検索する。たとえば、「あっぷる」と入力するとアップルコンピュータのサイトがQuickブラウザという独自のブラウザに表示され、さらにInternet Explorerなどの普段使っているブラウザにも表示させることができる。前方一致でマッチさせるため、「にほん」などたくさんの登録サイトがある場合には、変換候補として表示させるサイトを一覧表示し、そこから選択できる。約2万語の登録から開始し、会社やサイト、有名人などがサイトとして登録されている。追加の登録も受け付けるが、現在登録されているサイトを含めて2001年4月より、年間\12,000での有償登録に切り替える。変換候補リストの上位に並べるなどのオプションも用意する。ユーザの利用動向については調査をしない方針の予定だが、逆にこのサービスを経由して訪問した数などの統計情報も得られない可能性もあるということになる。 iATOKはインプットメソッド自体がインターネット接続をして、変換候補のリストを取得し、それを利用者に提示する形式である。そのため、インターネットに接続した状態で利用する必要が出てくる。一方、インプットメソッドなので、どんなソフトを使っていても基本的に利用できる。サービス開始は2000年9月12日だが、8月8日より先行サービスが開始される。当初はWindows版のみで、Mac OS版は後日リリースとなる。クライアント側はこのサービスを利用するのは無償となる。iATOKの機能はモジュールとして無償配付されるが、今後はATOKに標準で組み込まれる。なお、ネットワーク経由でのキーワードからURLを検索するような利用については、基本的には開放しない方針としている。 |