タイトルMDOnline/MJR読者限定WebObjectsセミナー:WebObjectsはインターネットエンジンカテゴリーWebObjects, イベント
作成日2000/7/28 22:17:39作成者新居雅行
2000年7月28日に、MDOnlineおよびMJRの読者向けに「WebOjectsセミナー」がアップルコンピュータ本社で開催された。その模様をお伝えしよう。

まずはアップルでマーケティングを担当する鷲滝薫氏より、WebObjectsのパッケージ構成が変更されて、低価格化され約100分の1の\72,800になったことが紹介された。製品の位置付けとしては「インターネットのエンジン」として、アップルの中核製品となっている。実際に使われる場面としてはインターネットを利用した情報発信を行うツール、あるいはさまざまなシステムをインターネットベースで稼働させるツールが考えられる。AppleStoreはすべてWebObejctsを利用している(G4サーバが5台並列利用している)。また、iToolsやiCardなどのインターネットサービスもWebObjectsを使っている。さらに、Tech Info Library-JについてもWebObjectsを使っている(G3を1台で稼働させ?半年以上ノンストップ)。eコマース、無償サービス、カスタマサービスで使われている。アプリケーションサーバは、動的なHTML生成を行ってリアルタイムにデータを反映させる顔を作る部分、バックエンドにあるデータをビジネスロジックとして必要なデータを取り出す作業を行うのが仕事である。それぞれをWebObjectsで行える。
WebObjectsの最初のバージョンは5年前にリリースされており、最新版は3月に発売されたWebOjbects 4.5である。3000ユーザが利用し6000サイトで稼動されている。開発環境も統合されている。データベースの接続性も高く、Oracleなどからフリーのデータベースまで利用できる。用途に合わせて運用できる、つまり、PC1台から始めて、複数台のサイトへ発展するまで、ソフトウエアの再開発なしに利用できるという特徴がある。WebObjects 4.5では、開発ツールや運用ツールを拡張して使いやすくした。また、XMLのサポート、各種Java環境、ディレクトリサービス接続などオープンスタンダードを採用している。また、世界的にはさまざまな賞を受けている。
さらに、WebObjects 5.0 for Javaの話にも及んだ。Java2サポートを行い、100% Pure Javaとなり、稼動環境としてはLinuxもサポートする。さらに、JDBC、EJB、XMLをサポートする。Mac OS Xに最適化されており、Aquaユーザインタフェースや、使いやすいProject Builderが利用できる。さらには、Cocoaアプリケーションの開発ツールとしての位置付けもある。AppleScript、NetInfoもサポートされる。
WebObjectsのトレーニングコースとしては3つあり、プログラミング入門、デベロッパ#1と#2となっている。いずれもハンズオン形式で、2日ないしは3日間たっぷり用意されている。近々は8月から9月にかけて行われる。セミナーは、8/11, 24にも開催され、今後も続けてセミナーは行う。
関連リンクWebObjects