タイトルMac OS Xの出荷日は2000年9月13日、その日に登場するものは何か?カテゴリーMac OS X, Mac OSテクノロジー
作成日2000/8/31 11:31:19作成者新居雅行
Mac OS Xのパブリックベータ版のリリースが2000年9月13日と表明された。Seybold San Franciscoの基調講演の場で、CEOのスティーブ・ジョブズ氏が口にした言葉で、これまでの「夏」という表現を一歩進めたことは、待望の情報であることは間違いはない。この点は、すでにいろいろなメディアで紹介されているので、それを受けての分析を試みたい。
まず、明白なことは、配付方法が公開されていないということがある。秘密なのだろうか? そんなことは秘密にしてもあまり意味はない。もちろん、CD-ROMで配付ということになった場合、事前の漏えいを目論むインサイダーの標的にはなるかもしれないが、いずれにしても、ダウンロードかCD-ROMでの配付かいずれかしかないわけで、秘密にしたところであまり意味のないことである。予想としては、「決まっていない」という線が何となく思い浮かぶ。
そしてもう1つ気になることは、ニュースリリースが出ていないことだ。5月のWWDCでは直後にDP4のリリースがあったことを、ニュースリリースとして公開している。Mac OS Xのパブリックベータのリリースという重要な事柄で、ニュースリリースが出ないことは極めて異常だと考えられる。Appleのサイトでは、Mac OS Xのページに、ほんの少し、9月13日であることが紹介されているに留まっている。これも予想だが、9月13日という日付は、それほど社内には根回っていなかったのではないだろうか。そして、基調講演でいきなり日付が指定され、ニュースリリースを発行しようとしたら、関係者の調整がつかなくて難航しているということも予想できる。もちろん、具体的な配付方法等の情報を含めてリリースを作っているとも考えられるのだが、いずれにしても、基調講演の内容をフォローするニュースリリースが出ないことはやや異例である。

Apple社内でどんなことが起こっているのかは分からない。だが、度重なるリリースの遅れということを重視する人たちと、完成度を重視する人たちがいることはおそらく間違いないだろう。こうした考えの違う人たちで議論をしていると、へたをするといつまでたっても進展しないということもありうる。その意味で、トップから「そろそろいこう」というお達しをしたのではないかとも考えられる。
では、9月13日に何が出てくるのか? もちろん、Apple expo 2000の来場者にCD-ROMをばんばん配る…というのは期待したいところだが、それはしそうにないような気がする。1つの考えられるシナリオとして「ベータ版だから」という理由で限定的な配付になるではないだろうか。ADC(Apple Developer Connection)メンバーにはとりあえず発送するかもしれないが、それ以外の人たちには、事実上ADCのOnlineメンバーになるのと同じ手続きを経て、申込制にする。そして、申込者に発送するという手順になるのではないだろうか。「一般ユーザの皆様は、2001年初頭の最終リリースをお待ち下さい」というスタンスを取るというわけだ。これだと、CD-ROMの製造も、発送の少し前まで引っ張ることができるし、パッケージもいらない。手軽に出荷できるというわけだ。
もちろん、以上は想像である。一般に「出荷」と言えば、店頭に並ぶことを期待するが、Mac OS Xは店頭で販売するとは今まで一切言っていないし、ADCメンバーに配付するだけでも「出荷」という表現は使われてきている。だが、残り2週間で実現できるのは以上のような手法がいちばん確実だと思われる。もちろん、実際にどうなるかも、2週間語に分かるのであり、いずれにしても楽しみに出荷を待ちたい。
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