3月と7月、2回のセミナーを体験して、その感想はずいぶんと違ったものになってしまった。3月の時点で、ふだんファイルメーカとアップルスクリプトでいろいろなアイテムを作って、Macを快適に使っている私には、その便利さの感覚をベースにした色眼鏡でセミナーを体験したように思う。そして、だからこそWebObjectsに将来を感じ、その後、G4マシンとMac OS X Server 1.2を購入するところまで突っ走った。そこそこMacを使いこなしていると思い込んでいる私は、同じMacなんだからという感覚で、つっぱしれると思っていたのだ。
だが、現実は違った・・・。「Mac OS X ServerはMacではなくUNIXである。」というのが現実なのである。WebObjectsはファイルメーカではなかったのである。具体的には、「WebCompanion付のファイルメーカを使用したサイトをホームページプロで作る」という行為そのものがWebObjectsだけで完結するわけではなく、データベースが必要なのだ。無理矢理表現すれば、WebObjectsそのものは「難しくなったがまだMacっぽい感触のホームページプロ」で、そして「UNIX上ではファイルメーカのようにイージーに使えるデータベースはない」のである。