タイトル【 崖っぷちからWebObjects】第2回〜あたってしまった…カテゴリーWebObjects, 崖っぷちからWebObjects
作成日2000/9/7 14:24:7作成者森下克徳
/-/-/-/7月28日/-/-/-/

「え〜っと、も・り・し・た・さん・・。森下さんです。」
「うおぉ〜、あたったぁ!!! (¨;)」
おもわずこぶしを振り上げて立ち上がってしまった・・・・・。

さて、前回からひと月半ほど間があいてしまった。その間、応援のメールを下さった方々、個別の返信はできないままになってしまったが、この場をかりてお礼を言いたい。ありがとうございました。

実はこの間、何をしていたかと言うと、日銭を稼いでいたのである。前回ぶっちゃけたように、リストラ中でしかも失業保険もきれてしまったので、とりあえず明日の飯代を稼ぎに行っていたのである。まったくインターネットなんかとは無関係なんであるが、私は「一級キャンプディレクター」と言う野外教育関係の資格を持っている。そこで、かつて大学生の時にボランティアで行っていた青少年対象のキャンプ場で、ボランティアリーダーのスーパーバイザーとして、夏の間だけ臨時で雇ってもらったのである。半分無理矢理押しかけて・・・。(^。^;)

このキャンプ場は岡山県にあり瀬戸内海に浮かぶ島なのだが、対岸の本土ではH゛−が使用可能で、一昨年に行った時には、島でも一ケ所でだけ32キロで快適にインターネットできるポイントがあった。そこで64キロに機材がアップした今年は、もっと快適にできるぞと一式抱えていったのだが、なんと、アンテナは立つのだが、どうもこちらの電波を基地局が捕まえてくれないようで、かけようとするとつながらなかったのだった。ぐわ〜んm(@v@;)m。

島には公衆電話が一つだけあるが、そいつは緑のやつで、音響カプラがないとインターネットできない。買い出しで本土にわたった時に、cdmaOneにしようとしたのだが、「Macでは動作保証しておりません。」と微妙な言回しで言い渡された。本当に使えない場合は「Macでは使用不可です。」のはずで、「動作保証しておりません。」というときは、使える場合も結構多い。だが、リストラ中の身でちょっと試すのには勇気がいったし、そもそも関西人である私とは、セルラー中国は契約できないと申し渡された。

という理由で、このひと月半、メールチェックできたのは数回で、しかもいただいたメールに返事もろくに書けなかったというわけだ。ところでパワーブックでは、本当にcdmaOneは使えないんだろうか・・・・。

さて、そんな原始的な夏をすごした私だが、(余談だが、この島には縄文時代早期から古墳時代にわたる遺跡もある。由緒正しい原始生活なのである。)一日だけサバーな現代都市東京の、それもオペラシティに出かけたのである。そしてそのお出かけは、冒頭の幸運をもたらす事となった。

出かけていったのは、「MDOnline/MJR会員向けWebObjectsテクニカルセミナー」で、あたったのは、「WebObjects 4.5」である。これは今売っている無制限版ではなくて、その前に売っていた50トランザクション制限付のものである。それでも、最新版の4.5には変わりなく、お金がなくて手が出せない私には、まったくありがたき幸せだ。ああ、でかけてよかった〜(◎^▽^◎)〜

ちなみに参加者は50人ほどであっただろうか。そこに「WebObjects 4.5」がたしか5本用意されていたから、これはかなりの高確率だ。次にこのような企画があったら、あなたも参加してみるべしだ。きっといい事がアルに違いない。

ところで、肝心のセミナーの内容だが、ようは「WebObjects 4.5」の商品紹介なのである。実はこの内容によく似たセミナーをすでに私は体験していた。今年の3月10日、「WebObjects 4.5」が出てまだまもない頃だったと思うが、大坂の某ホテルでアップルがおなじようなセミナーを開いたのである。

3月と7月、2回のセミナーを体験して、その感想はずいぶんと違ったものになってしまった。3月の時点で、ふだんファイルメーカとアップルスクリプトでいろいろなアイテムを作って、Macを快適に使っている私には、その便利さの感覚をベースにした色眼鏡でセミナーを体験したように思う。そして、だからこそWebObjectsに将来を感じ、その後、G4マシンとMac OS X Server 1.2を購入するところまで突っ走った。そこそこMacを使いこなしていると思い込んでいる私は、同じMacなんだからという感覚で、つっぱしれると思っていたのだ。

だが、現実は違った・・・。「Mac OS X ServerはMacではなくUNIXである。」というのが現実なのである。WebObjectsはファイルメーカではなかったのである。具体的には、「WebCompanion付のファイルメーカを使用したサイトをホームページプロで作る」という行為そのものがWebObjectsだけで完結するわけではなく、データベースが必要なのだ。無理矢理表現すれば、WebObjectsそのものは「難しくなったがまだMacっぽい感触のホームページプロ」で、そして「UNIX上ではファイルメーカのようにイージーに使えるデータベースはない」のである。

この現実を薄々知りだしてから体験したセミナーは、もはや薔薇色の内容を提示するものではなかった。だが、今度はちゃんと地に足ついた感覚で取り組んでいく決心ができた機会にもなった。つっぱしることはできないが、着実に育てていこうと思う。なんていっても、あたったんだし・・・(^。^;)
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