タイトル新しいiBookは低価格ビデオ編集ノートパソコンカテゴリーMacintosh本体
作成日2000/9/14 12:7:36作成者新居雅行
Apple expo 2000で発表された製品に関してまとめておこう。製品に関する詳細などは、ニュースリリースなどを御覧いただきたい。

まずはなんと言っても、iBookのリニューアルだろう。噂がずっと出ていた(というか、そうなることは必然的でもあるのだが)、FireWire搭載となり、iMovie2が標準で添付されるようになったところだ。これで、iMacのもっとも安いモデルを除き、すべてFireWire搭載となった。記憶装置接続はもちろんだが、当然ながらDVビデオを接続して、映像編集を楽しもうというのが主旨である。映像を利用するという点でリードしたいという方向性はこれでより強く出せるだろう。ただ、一方で、800×600ドットの液晶ディスプレイのままである。どうしようもないというわけではないが、今時はiMacでもより高い解像度で使っているユーザも多いことだろう。高い解像度に慣れてしまうと絶対に低い解像度には移ることができなくなってしまう。もっとも、高い解像度のディスプレイを使うと価格に反映されるということもあるだろうが、やはりスペック的にはいちばん見劣りする部分だ。なお、Windowsのノートパソコンも同価格帯のものは一般には、800×600ドットである。Windowsノートパソコンでも高性能機を中心に一部ではFireWire搭載は始まっている。傾向を見る限りは、「低価格でもFireWire搭載」というのがiBookの特徴となると言えるだろう。ノートパソコンでビデオ編集をしたいけど、20万円しか予算がないというような場合の選択肢になりそうだ。iBook special editionではDVD-ROMになっている点も注目したい。
また、カラーをインディゴやライムに変更した点も大きな特徴だろうこのあたりは、Macintoshに注目している人たちを飽きさせないということも言えるかもしれない。iMacの現行モデルは比較的彩度の低いカラーにシフトしているものの、iBookにはライムカラーという彩度の高いものがある点が特徴と言える。
◇iBook
 http://www.apple.co.jp/ibook/index.html

グラフィックスカードに、ATI社の新しいチップであるRADEONを搭載したものを利用できるようにもなった。AppleStoreでのBTOで、12,000円の追加でRADEONボードを搭載できる。RADEONの特徴は3D処理の高速化ということで総括できるだろう。ジオメトリエンジンやレンダリングエンジンとして高速なものが搭載されており、3D画像の生成やマッピングなどの画像合成を高速にできる。ATI社のRADEONのプレスリリースを読む限りでは、Mac OSでもOpenGLに対するアクセラレーション機能が利用できることから、たとえばOpenGLベースのゲームや3D合成ソフトなどをより高速に稼動できることが期待できる。また、HDTVのデコーダも含み、MPEGのアクセラレーションにも対応している。DVDについてはApple DVD Playerとの互換性も確保されている。DDR(Double Data Rate)メモリは、アップルの場合には32MBが搭載されるようだ。これは、画像バッファのビデオメモリだけではなく、3D合成でも使われるメモリである。なお、ATI社からは、AGPおよびPCIのRADEONボードが販売されるようだが、日本のATI社のページにはまだ価格は掲載されていなかった。
◇アップル、Power Mac G4およびPower Mac G4 Cube向けに、最新のRadeonグラフィックスカードを提供
 http://www.apple.co.jp/news/2000/sep/13radeon.html
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