タイトルiBookについてのプレス向け説明会が開催、より手軽になったDVD再生をデモカテゴリーiBook
作成日2000/9/21 18:3:6作成者新居雅行
2000年9月21日にアップルは報道機関向けに新製品発表会を行った。一抹の期待のあったMac OS X Public Betaについては、先週のMac Expo 2000での発表の報告があり、日本語版は10月に予定されているという話だけがあった。日本語版が遅れた理由として「エンジニアリング・チャレンジ」という表現を行い、技術的な面での問題点をクリアするための時間が必要なためであることを示唆した。
説明会の主役は、モデルチェンジされたiBookである。新iBookの特徴を、「新色」「処理能力」「ビデオ」「デジタルビデオ」にまとめて説明された。Key LimeのiBookを始めて見たが、一見するとまぶしいくらいの蛍光色っぽい雰囲気だ。印象としては、写真で見るよりもっと明るい感じがした。派手な色の割にはすぐに見なれたという印象もある。iBookはカラーだけでなく、白い部分も光沢が増すなどより白いようになったという。なお、Key Limeの言葉の意味であるが、フロリダで販売しているパイ(お菓子)で、食べるとやみつきになるおいしいものがあるそうだ。それにちなんで名付けられた。処理能力については2次キャッシュをCPUと同クロックで動作させるようになっことや、ビデオチップがPowerBookと同じRAGE Mobility 128になったこと、バッテリがより強化されたことが説明された。ビデオについてはAVポートとというビデオとサウンドのポートについての説明がされたが、DVD搭載機では、今まで以上に手軽に再生処理ができる点がデモされた。iBookと付属のAVケーブルで、大画面テレビに接続する。そしてDVD再生を行うと自動的に大画面テレビにだけ映像が出てきて液晶側には表示されないようになる。自動再生にもなっているため、ディスクを入れてケーブルを接続するだけでテレビに映像を写し出すというわけだ。再生などのコントローラは両方の画面に出る。AVポートの接続を行わないと、もちろん、液晶ディスプレイでDVDを再生できる。「デジタルビデオ」はもちろんFireWire搭載ということで、ターゲットディスクモードとなる点についても説明された。iMovie2もちょうど日本語版が発売されたが、iMovie2の売りとして「人に見せたくなるようなムービーを作れる」という点を強調したいという話も行われた。また、AirMacについては内容的には今までと変わることはないものの、1つの大きな利点として説明された。
なお、質問ではKey Limeカラーを店頭で販売しない理由が聞かれた。eコマースを積極的に推進するという意味での戦略的な意味で、あえてAppleStoreのみに限定したということだ。ただ、一部の店頭での展示についての可能性については否定をしなかった。説明会の会場では、ADSL経由でインターネットに接続されたAirMacベースステーションが利用できる状態であったため、さっそく“PowerBook軍団”がネットサーフィンを始めていた。説明会後に何台かのAirMacカードを搭載したKey LimeからのiBookを会場内のあちらこちらで使えるようにし、インターネット接続をしながらの写真撮影があちらこちらで行われた。
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