タイトルMRJ 2.2.3がリリース。Jarのキャッシングやメモリ利用の減少などの改良カテゴリーJava
作成日2000/9/23 17:24:31作成者新居雅行
Mac OSで稼動するJava VMのMRJ(Mac OS Runtime for Java)の新しいバージョン、2.2.3がリリースされた。従来は2.2.2が最新であった。英語版がリリースされており日本語版についてはまだであるが、MRJは言語ごとの違いは従来でもほとんどはないから、日本語で利用するユーザもアップデートには基本的には問題ないだろう。ただし、執筆時点では、日本語システムでのソフトウエアアップデートでは、MRJ 2.2.2がダウンロードされる状態であった。JDK 1.1.8のインプリメントである点は従来と変わりない。変更点は、まず、Oracle Gold CertificationをInternet Explorer 5.0との組み合わせで取得できたことだ。また、JARファイルのローカルのハードディスクへのキャッシュを行うようにしたため、アプレットの利用効率が上がるとしている。また、長時間起動しているアプリケーションでのメモリ利用を押さえるなど、メモリ利用をより押さえるようになった。また、Applet Runnerで、2バイトコードを含むファイル名にも対応した。なお、Swingで日本語文字列の場合でキャレットがずれるというバグがあったが、2.2.3では直った模様だ。しかしながら、AWT関連のいくつかのバグが報告されているにも関わらず直っていない。また、2.2との比較では、2.2.3は1.4〜1.5倍高速になっているという報告もある。Internet Explorerのセキュリティ問題については、直ったものもあれば残った問題もあるというあいまいな記載しか文書では行われていなかった。MRJ SDKについては、すでにリリースされている2.2というバージョンをそのまま継続して利用する。
関連リンクMac OS Runtime for Java (MRJ) 2.2.3