タイトル【小池邦人のプログラミング日記】2000/9/28<Mac OS X パブリックβ版 ファーストインプレッション>カテゴリーMac OS X, 小池邦人のプログラミング日記
作成日2000/9/28 11:29:57作成者小池邦人
いや〜お待たせしました。待ってました(笑)ADCのSelect Memberへの発送が開始されていたMac OS X Public Beta版が、我が家にもようやく届きました。とりあえず1日使い込み、自作のCarbon化アプリケーションの起動と動作確認をしてみました。嬉しいことに、今年のWWDCで配布されたDP4(Developer Preview 4)版と比較して格段に安定しております。とは言っても、まだまだ色々と秘密がありそうなので、Carbonアプリケーションの開発に関わるテストは継続して行いたいと思います。Metrowerks CodeWarrior Pro 6も来月にはやって来ますし、秋から年末にかけては忙しくなりそうです。

Mac OS X パブリックβ版のパフォーマンスはDP4と比べて大変に良くなっています。しかし、完全に最適化されているわけではないようです。試しに「StarWars Episode 1」のQuickTime Movie(640x288ピクセル Sorenso Video)をMac OS X Public BetaをインストールしたPowerMac G3 450MHzで再生してみました。モニターが32,000色の場合にはスムーズに再生しますが、1,600万色では映像が所々引っかかります。同マシンのMac OS 9ではスムーズに再生できますので、QuickTimeや描画に関してはさらなる最適化が必要でしょう。現状ではユーザを満足させることは無理だと思います。

エディターのテキストスクロール等は高速なのですが、ビデオカードのアクセラレーションのON/OFFは判断できません。とりあえず、DP4との比較では描画速度は相当に改善されています。ちょっともたついた感じがするのは、ウィンドウのLive Zoomの時ぐらいでしょうか? PowerMac G4 450MHzでの操作感と比較すれば、Velocity Engineに対するQuartz(Mac OS Xの描画エンジン)やQuickTimeの最適化具合いも分かるかもしれません。Appleの関係者が、Quartzに関してはVelocity Engineに対して最適化を行っていると話していますので、それを信じることにしましょう。ネットワークはAppleShare IP 6 Serverとデータをやり取りする分には、Mac OS 9上と同じパフォーマンスが出ました。(少し遅い?)OS標準のファイル共有では、今までのMac OS 9よりもかなり良い結果が出るのではないでしょうか?ネットワークやその他I/Oに関する最適化も、これからが勝負どころのようです。

待望のMac OS Xパブリックβ版でしたが、一通り操作しで見ると、思っていたより良いできです。Multi CPUのPowerMac G4では操作感がどのくらい向上するのか?無性に試してみたくなってきました(笑)ちなみに、我々デベロッパーはDP4を3ヶ月以上利用してきています。たった一日のつき合いですが、DP4やMac OS 9と比較して、今回のMac OS Xパブリックβ版のどんな所が「良い子」なのか?「悪い子」なのか?私の主観で感想を列記してみたいと思います。

(続く)
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