QuickTimeの次期バージョン、QuickTime 5のプレビュー版がリリースされ、Mac OSで利用できる英語版がダウンロード可能となっている。正式なリリースは2001としている。QuickTime 5の機能はいくつかあるが、開発寄りの話を先に持ってくると、ユーザインタフェースのカスタマイズができることがまず挙げられる。MP3プレイヤでは当たり前となっている「スキン」の機能が、QuickTime Playerに組み込まれた。また、リアルタイムでのビデオ編集にも対応し、リアルタイム系の画像処理をFinal Cut Proでも実現できるようになる。ハイエンド向けの製品はすでにアナウンスされているが、レンダリングしながら画像再生といったことも、将来的には一般的になると考えられる。Sorenson Video 3に対応した。また全方向のVRムービにも対応するなど、機能的にはかなり高度化している。 新しいQuickTime TV Channelなどユーザにとってすぐに得られるメリットもある。また、QuickTime Streaming Server 3.0との組み合わせで、ストリームデータが途切れた場合でも元に復帰するといった機能も利用できる。デベロッパが新しい機能を有効に使った製品を出すまでには時間がかかるだろうが、プレビューリリースというやり方は、ある意味ではこうしたデベロッパ対応を促進する結果になるかもしれない。 |