タイトル | ATOK14が2001年2月にリリース予定、インターネットでユーザ辞書を共有 | カテゴリー | アプリケーション, 各種プロダクツ |
作成日 | 2000/10/11 16:57:44 | 作成者 | 新居雅行 |
ジャストシステムは、一太郎11、花子11、ATOK14の発売に関する発表を行った。いずれも2001年2月に発売とかなり先に発売されるものながら、同社の主力製品であるだけに動向としては注目できる。 まず、Mac OS版のあるATOKであるが、当日の発表資料には含まれていないものの、Mac OS版ATOK14も2001年2月下旬に発売することが発表会では明らかにされた。従来に比べ、変換効率をさらに高めた。「チョーイケてる」などの口語の変換や、専門辞書を用いて「東証マザース」「ベルファーレ」などの変換ができることがデモされた。また、ATOK Directとして、キーワードからWebサイトを呼び出す機能や、ATOK Libraryとしてインターネットを経由した辞書参照が紹介された。また、ATOK Syncとして、ユーザ辞書や設定の内容をインターネットで保存し、異なるパソコンでも自分自身のかな漢字変換環境を再現するといったコンセプトの機能も紹介された。ただし、最初はユーザ辞書の共有ということだけを目標にし、各種の設定については試行しながらの対応となる予定だ。この手法は個人のユーザ辞書をサーバに置くという見方だけでなく、複数のユーザでユーザ辞書を共有するという使い方にもつながる。インターネットベースでの情報共有を核にした、かな漢字変換の環境をより高めるという方向性でのバージョンアップと言えるだろう。なお、Mac OS X版については「開発中」ということも話された。 一太郎、花子については残念ながらMac版はない。いろいろと機能アップしたが、1つの大きな特徴は、それぞれのソフトを購入したユーザに、インターネットでのファイル保存領域を50MB提供するというところだ。両方のソフトを購入すると100MBの領域が追加料金なしに使える。FTPベースでの利用となるが、一太郎や花子ではインターネット上の自分の領域からの呼び出しや保存は手軽にできるように考慮されている。将来的にはHTTPベースにするということだが、おそらくはWebDAVを使うことになるだろう。現在、一太郎のテンプレートはインターネット上に5100種類も用意されている。アプリケーションもインターネットを軸に付加価値を高めるという方向性も持っているというわけだ。 | |
関連リンク | ジャストシステム:ニュースリリース |