タイトルMac OS X Public Beta日本語版は次の土曜から発売、新宿タカシマヤでは販売もカテゴリーMac OS X, イベント
作成日2000/10/17 11:23:38作成者新居雅行
アップルコンピュータは、マック用の次世代OSの日本語版「Mac OS X Public Beta日本語版」を、2000年10月21日午前10時よりAppleStoreで販売開始する。価格は3,500円だ。また、2000年10月21日と22日の土曜日と日曜日には、新宿タカシマヤ(住所は渋谷区だが、新宿駅新南口方面にある)においても即売される。1階正面入口ホールにあるAppleStoreの体験コーナー「iStyle in Times Square」で販売される。なお、9月にリリースされた英語版とのとりあえずの違いは、日本語に加えスペイン語、イタリア語、オランダ語も加わり、言語対応が進んでいることは判明している。すでに英語版では日本語フォントが入っているなど、独自に日本語化する動きもあったが、いずれにしてもやっと日本のユーザも手に入れることができるようになったというわけだ。正式版のMac OS X 1.0については、2001年前半リリースとなっている。
Mac OS XはMach、BSDといったコアOSを持ち、マルチタスク、保護メモリと言った堅牢なソフトウエア実行環境を持ち、UNIX系OSとしての特徴も持つ。また、PDFベースのQuartzグラフィックスシステムや、3DシステムのOpenGL、メディアシステムのQuickTimeを含み、Apple独自のデスクトップ環境を組み込んだGUIベースのOSである。旧来のMac OS 9向けソフトを稼動させると同時に、Mac OS 9のソフトウエアを少しの改良でマルチタスク環境下で稼動させることができるCarbonという仕組みを備える。また、Cocoaとしてオブジェクト指向のプログラミング環境を利用でき、データベースアクセスやグラフィック処理、ドキュメント処理を含む高度なアプリケーションソフトを構築しやすい土台も持っている。また、日本語については平成フォントに加えヒラギノフォントを標準搭載し、17,000文字を含むなど、日本語環境も大きく進展させることになる。
すでに英語版を入手して利用しているユーザも開発関係者を中心にいて、さまざまな情報が飛び交っている。OSの土台が大きく変わり、また、Finderを中心とした操作環境も大きく変わった。特に、Dockという起動アプリケーションや開いた書類をしまいこむ仕組みはユニークなものの、利用上の欠点もいくつか指摘されている。しかしながら、まだPublic Betaであり、これからニーズを吸い上げてソフトウエアに変更が加えられる可能性も非常に高い。まずは使ってみる―そこから次世代OSが始まるのである。
関連リンクMac OS X Public Beta