タイトル【MTM2000-11 Nov】Mac OS Xの開発ツールのProject Builderは1から作り上げられたカテゴリーMac OS X, MOSA Softwre Meeting 2000
作成日2000/11/13 13:40:59作成者新居雅行
アップルの森川氏より「Mac OS Xオーバービュー」と題した講演が行われた。Mac OS Xのリリースに至るまで経緯に続き、アーキテクチャーとして、Drawin、Graphics、Frameworks、System Applicationsとした階層を紹介した。Darwinによってメモリ保護やプリエンティティブマルチタスクを実現している。対称マルチプロセッサに対応したマイクロカーネルのMachとドライバフレームワークのI/O KitがDarwinに組み込まれている。また、カーネルにBSDも含めている。カーネルはドライバやKernel Extensionsによる拡張性も備えている。Graphicsは、最新の2Dグラフィックスやウインドウマネージャを持つQuartz、業界標準の3DテクノロジーであるOpenGL、ビデオやストリーミングのQuickTimeから構成される。Frameworksには、既存のToolboxを改良したCarbon、オブジェクト指向フレームワークのCocoa、そしてコアサービスやJava2、パッケージングの機能を含んでいる。System ApplicationにはFinderをはじめ、たくさんのアプリケーション群から構成される。
Mac OS Xのソフトウエアの開発ツールについての概略説明もなされた。まず、アップルがツールを提供するとともに、gccなどの標準ツールをベースにし、サードパーティとも協力するというのが基本方針としている。Project BuilderはNeXT時代からあるものだが、Mac OS X向けには1から作り直されたもので、さまざまなフレームワークに対応したプロジェクトをサポートしている。他に、Interface Builder、BSDのツール、WebObjectsなどのツールが利用できる。Mac OS Xへの移行手段としては、Mac OSのアプリケーションを動かすClassicのサポートや、Aquaが利用可能なJava2のサポート、そしてCarbon化を挙げている。
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