タイトル【MTM2000-12 Nov】Mac OS Xを「Java」から見るカテゴリーJava, MOSA Softwre Meeting 2000
作成日2000/11/13 13:52:6作成者新居雅行
MDOnlineの新居雅行による「Mac OS Xでの開発とJava言語」と題したセッションが行われた。Javaのこれまでの経緯を説明し、Mac OSでは結果的には弱いサポートだったものの、Mac OS XではJavaが中心的なトピックになった。Mac OS Xではいろいろな開発手法を取ることができるが、その中でも注目されているAppleのツールであるProject BuilderやInterface Builderも、Javaによる開発をサポートしている。また、Mac OS Xではパッケージ化されたアプリケーションであるため、Javaで作ったかどうかは利用者には見えず、どんな手法で作ったものも同じようにアイコンとして見えてダブルクリックで利用できるという利点もある。そのMac OS XでのJavaの世界を概観するために、次のような表を示した。つまり、実行場所がクライアントなのかサーバなのか、そして、動作をMac OS Xのネイティブな機能を使って行うのか、Sunによって定義されている標準のライブラリ(Pure Java環境)を使って行うのかということで、分類できるということだ。

          ネイティブ   Pure Java
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スタンドアロン   Cocoa   Swingなど
クライアント            Javaのフレームワーク
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サーバ     WebObject Servlet, JSP, EJB
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CocoaではJavaによるプログラミングが可能だが、Objective-CのライブラリをJavaで使えるようになっている点から、メモリの管理を自分で行うなどの注意が必要になる。WebObjectsではJavaによるプログラミングが可能だが、Javaを使う以外の手法もあるので注意が必要だ。Pure Java環境としては、Java2 SDK相当品がMac OS Xに含まれているが、Project BuilderやCodeWarriorでも作成が可能だ。Swingを利用してAquaのルック&フィールを使うことで、Mac OS Xのユーザインタフェースにマッチしたものが作成できる。Pure Java環境は情報が多いことなどメリットもあるが、ライブラリにない機能を実現するのが大変になるなどのデメリットを理解する必要がある。さらに、Swingを使っても日本語の表示になどに問題があり、実行アプリケーションでうまく日本語が扱えない状況である。また、日本語がコンポーネントに含むと異様に処理時間を食うなど問題点も多い。結果的にMac OS XのJavaとなるとさまざな側面があるが、フレームワークをベースに評価することで整理することができる。
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