タイトル●【 森下克徳の崖っぷちからWebObjects】第6回〜ヤァヤァヤァ!アップルセミナーが自宅に!(中編)カテゴリーWebObjects, 崖っぷちからWebObjects
作成日2000/11/28 1:59:33作成者森下克徳
さて、これがお弁当箱なら、一番おいしいものは最後にとっておくんだが、こっちの場合はいきなり最初にかぶりつこう。「WebObjectsデモCD October 2000」のメインディッシュ、「WebObjects デモムービー」フォルダ内の4品(図2)を、順番に見ていく。
◇図2
 

まず最初に見るのは、「WebObjects 製品概要.mov」(図3)だろう。「個々のコンポーネントがWebアプリケーションサーバの開発と運用においてどのような機能を提供するかご覧いただけます。」と、「WebObjects 4.5 デモ CD について」に説明書きがある。
◇図3
 

もうちょっと感覚的に説明するとこうだ。まず、あなたがネットサーフィンしていて、WebObjectsのように動的なコンテンツを提供する場所に出会ったとしよう。例えば、e-コマースサイトなどだ。もしもあなたが「動的なコンテンツ」という言葉自体がわからないとしたら、たぶんそう言ったサイトがどのように運営されているのか、皆目検討もつかないだろう。そんな人でもこの製品概要.movを見たとしたら、「ああ、こういう仕組みでこっちのブラウザに画面が出ているのか」と納得できるはずである。

つまり、そう言った本当に基本的な内容から入っていって、ではその仕組み全体の中で、WebObjectsのコンポーネントたちがどういった働きをしているのかわかり、さらにWebObjectsなら処理能力をサイトの規模成長に見合って分散化並列化、つまりパワーアップするのがいかにたやすい仕組みになっているのかと言った点まで、9分35秒の中で本当に分かりやすく解説されている。

次に見るのは、「開発ツール概要.mov」(図4)だろう。「典型的なWebObjectsアプリケーションの開発のデモンストレーションです。データベースへの容易な接続や、オブジェクトの再利用などWebObjectsならではの豊富な機能をご覧いただけます。」と解説されている。
◇図4
 

実際に開発していく手順を、ディスプレイ上の動きをそのまま録画したような形で解説しつつ進んでいく構成になっている。ただし、デモムービーの中では実際のユーザーの開発環境として現実には多くなるであろうWindows NTのディスプレイ上で話が進んでいく。だから左下のスタートメニューから起動させていくのだが、Mac OS X Serverでは、左上のアップルメニューから起動させることになる。NT上とMac OS X Server上での違いはおよそその一点ぐらいで、起動してからの操作方法はまったく同じであるので心配ない。

ムービーの中では、もはや幾多のデモでお馴染みの感もある、映画のタイトルを検索するウェブページを作成するデモが展開される。使用しているデータベースはOracleだ。このあたりもビジネスユースを意識しているのかも知れない。

ということで、もしも同じデモ通りの事を試してみようと思ったら、Oracleが動いているサーバと映画のデータベースが事前に必要になるという点には注意しておこう。もっとも、データベースは必ずしもOracleである必要はない。ちなみにわがサイトではMySQLをMac OS X Server上で稼動させている。

次に、「データベース接続 デモ.mov」(図5)を見てみよう。「WebObjectsが提供する3つの主要な開発ツールである"Project Builder"、"WebObjects Builder"およびEOModelerについてのデモンストレーションです。ここでは個々のツールの機能について詳細にご覧いただけます。」と解説されている。
◇図5
 

特にここでは、EOModelerを使うことによっていかに簡単にデータベースと対話できるのかと言う点がよくわかるだろう。本来ならばターミナルからコマンドを打ってSQL文でデータベースを制御しなくてはならないのだが、EOModelerがあたかもデータベースのインターフェイスになっているように感じられるだろう。ややこしいSQL文はWebObjectsが面倒を見てくれるのだ。ちなみに、ここでもWindows NT上での画面で、データベースはOracleが使われている。

最後に、「Direct To Web デモ.mov」(図6)である。「データベースアプリケーションの簡易開発やプロトタイピングなどを行うことができるWebObjectsの開発ツールの一つ"Direct To Web" のデモンストレーションです。データベース接続やダイナミックなアプリケーションのカスタマイズなどをご覧いただけます。」と解説されている。
◇図6
 

Direct To Webというのはぶっちゃけた話、データベースのフロントエンドにブラウザをもってきて、ブラウザ上からデータの登録や削除などをしてしまおう、と言うことだ。これまたWebObjectsではこれを標準的に作ってしまうウィザードが用意されていて、極簡単な操作でできてしまうことがよくわかる。ここでもWindows NT上での画面で、データベースはOracleが使われている。

・・・・・以下後編へ・・・・・・・
(図番は、前編からの通し番号です)
[森下克徳]
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