タイトルロータスがWebコラボレーションサーバソフトをリリース、クライアントのMac対応は今後に予定カテゴリーサーバー関連
作成日2000/11/30 15:9:43作成者新居雅行
ロータスは、Webベースのコラボレーションサーバ向けソフト「QuickPlace R2.0」を2001年1月26日より発売する。ユーザを限定したディスカッションや、WordやExcelなどの文書ライブラリー、共有スケジューラ、ガントチャートベースのタスク管理といった機能が基本となっているWebコミュニティ構築向けのソフトウエアだ。この種のソフトは数多くあるが、まずはQuickPlaceの特徴は、インストールと管理のやりやすさと言えるだろう。サーバへのインストールは5分、コミュニケーションスペースを構築するのに1分という数字を示している。社内でのプロジェクトや、あるいは顧客との相談のために、スペースをさっと作って対応するといった使い方が代表例と言えるだろう。1ユーザあたり3,900円というカウントでのライセンスか、あるいは1サーバ1,372,000円として無制限ユーザとして使うかの2通りのライセンス体系がある。サーバは、Windows NT/2000となっているが、Solaris版については現在開発していて対応予定だ。クライアントはWebブラウザを使うが、ActiveXを駆使している。そのため、残念ながらWindowsのみとなっているが、Macintoshについても開発中としている。PDAや携帯電話への対応予定はない。
特徴的な機能は、まずモバイル運用が可能な点だろう。同社のNotesはレプリケーション機能がモバイル利用に適していたこともあったが、その機能はQuickPlaceにも投入され、オフラインでデータを書き込み、ネットワーク接続して反映させるようなこともできる。そして、Officeとの統合も大きな特徴の1つだ。Webブラウザでダブルクリックすると自動的に手元にファイルがダウンロードされてWordなどで開くことができる。そしてWordなどで保存すると、そのままWeb経由でQuickPlaceサーバにアップロードされるのである。また、文書の閲覧はWebのみで可能で、サーバベースで稼動する文書のレンダリング機能により、WordやExcelの文書がそのままWebページで参照できるようになっている。電子メールでの更新通知、インスタントメッセージ機能、さらには、News機能として新規投稿などを一覧する機能などがある。なお、通信処理は、HTTPプロトコルのみなので、ファイアウォール経由の問題点は出にくいと言えるだろう。
同社のDominoとはユーザ層が異なるとしている。Dominoは基幹業務やあるいは開発を行なうことでのカスタマイズで力を発揮する。QuickPlaceはむりろ、小グループで簡単に利用できる点を売り物にする。グループウエアの代表格だったNotes/Dominoであるが、このところはWebベースのグループウエアの方が存在感が強い。Notesはきちんと開発を行うことや、運用をきちんと行なうことでメリットが生きてくる。そのため、社内での業務利用がどうしても中心となる。より手軽に利用できるWebコミュニティで、同社は「ネットワークベースの接客ツール」といった新しい形のネットワーク利用を推進する考えである。
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