タイトルユーザ辞書をネットワークを通じて共有できるATOK14はMac版も開発中カテゴリーアプリケーション, Windows
作成日2000/12/6 17:17:20作成者新居雅行
ジャストシステムは、来年初頭から始まるインターネットサービスに関する記者会見を開いた。先にMacintosh絡みの話をまとめておこう。2001年2月9日にWindows向けの一太郎11と花子11をリリースする。そこではATOK14という新しいバージョンのインプットメソッドが投入される。ATOK14については、発売時期は未定だが、Mac OS版やLinux、Windows CEやPalm OSのバージョンをリリースする予定もあるという。少なくともMac OS向けの開発は行なわれていることは明言した。ATOK14には変換処理などの向上に加えて、ユーザ辞書やお気に入り辞書(短文登録のような機能)をネットワークで共有するサービス「ATOK Sync」というサービスを利用できることだ。会社と自宅や、あるいはデスクトップとノートなど複数の機種、さらには異なるOS間でかな漢字変換の1つの重要な環境要素となるユーザ辞書を共有できることになる。具体的にはサーバ上にあるデータを同期することで、サーバとクライアントの辞書の内容を合わせるという手法を用いているため、変換のたびにサーバアクセスするというものではない。このサービスは「一太郎Web」の1つのサービスとして提供するため、一太郎Webに会員登録することでサービスを受けられるようになる。
また、インターネットサーバで文書ファイルなどを保管するInternetDiskサービスについても内容が紹介されたが、これはWindowsのみで使える。というのは、Windowsで稼動する専用ソフトを使うタイプのサービスだ。サーバ上の内容とクライアントのフォルダの内容を、ファイルの日付時刻を手がかりにより新しいものに更新するといった手法で同期を取り、クライアントとサーバの間でファイルのやりとりを行なうといったものだ。一太郎11や花子11の利用者には50MB、両製品のバンドル版は100MBの領域がもらえる。将来的にはデータ変換やファクス送信、HTMLによるファイルの公開などのサービスも行なう。従って、直接、一太郎などが文書ファイルをネット越しに開くという機能ではなく、あくまで、クライアントとサーバでの同期を行なうというのがポイントとなっている。これは2001年2月9日より利用できるようになる。FTPを改良したプロトコルを使っているとのことだ。
いずれにしても、アプリケーションソフトウエアのインターネット対応という点では、具体的に動き出す事例として注目しておく必要はあるだろう。
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