タイトルVirtual PCの次期バージョンVer.4が近々リリース、G3/G4に限定されるが高速化を実現カテゴリーアプリケーション, Windows
作成日2000/12/6 17:54:49作成者新居雅行
Connectix社は、Mac OS上でPCマシンをエミュレーションするアプリケーションソフト「Virtual PC 4」を2000年12月よりリリースする。Virtual PCを利用すれば、Mac OSを稼動した上で1つのアプリケーション内で、WindowsやLinuxの稼動が可能となる。Ver.4でのいちばんの目玉は、速度が高速化したことで、同社が公開しているデータでは2倍も高速化し、SoftWindowsよりも高いパフォーマンスを示すとしている。ただし、対応マシンは、G3ないしはG4のCPU搭載機となっている。また、Velocity Engineへの最適化も行なうなど、旧機種を切り捨てての高速化を行なった。ただし、Virtual PC自体はClassicアプリケーションである。Mac OS Xでの稼動についての情報は一切なく、Classic環境での動作を保証しているのかどうかも分からない。
他には同時に複数のPC環境を起動できるようになったり、メモリや、ディスク容量の上限が高くなるなど、今風の稼動環境となっている。Ver.3ではUSBをサポートしたものの、ディスクは2GBまでなどやや古いPC環境となっていた。Ver.4ではCD-ROMからのブートにも対応している。FireWireについては、PC環境ではサポートしていないが、FireWireのディスクを共有ディスクなどとして使うことは可能となっている。価格は$199であり、PC-DOS 2000やWindows Me、Windows 98をバンドルしたものが発売される。
高速化と引き替えにG3/G4に限定されたが、現状の利用環境を考えれば不合理な制約でもないだろう。Mac OS Xに関する対応、あるいは情報不足については、やや残念でもある。Classic環境で問題なく動くのかもしれないが、できればネイティブ版でより効率的
に稼動するところを見たいと思うところだ。
関連リンクConnectix Announces Virtual PC 4