Appleから配付されているサンプルコードで「OTMP」が公開されている。これは、Open Transportの呼び出しを、プリエンティティブマルチタスク環境で稼動するソフトウエアから行なう場合のサンプルを示したものだ。Mac OS 9ではシステムのマルチタスク機能をより広範囲に使えるようになったことに対応するもので、ネットワーク関連のアプリケーションなどを制作していてより効率的な動作を行ないたい場合には、サンプルプログラムや添付のライブラリなどを参照にすると良いだろう。 サンプルプログラムへの興味に加えて、このサンプルは、CarbonLib 1.3以降を必要とする点も興味深い。まだ、デベロッパに対しても1.2までしかリリースされていないので(12/6にCarbonLib 1.2f3 SDKが公開されたばかりだ)、一瞬は誤植かと思ったが、文書を参照すると、1.3で直ったバグがサンプルプログラムの動作には必要とされることが記載されている。CarbonLib 1.0.4以降は正式なリリースはなされずにどんどんとバージョンが高くなっていく。そろそろなんらかのゴールを示さないと、サードパーティの開発計画が立てにくい状況にいっそうの拍車がかかるだろう。 |