4D社が販売しているMac OS向けのWebサーバであるWebSTARのMac OS X対応版が明らかになった。「WebSTAR Server Suite V」としてリリースされる予定で、2001年1月9日よりサンフランシスコで開催されるMacworld Expoにおいてデモがされる予定だ。Carbon対応ではあるが、BSDのAPIを利用してネットワーク処理を行なっている。バイナリの形式はMach-Oである。また、組み込みのサーバよりも50%高速であるとも紹介されており、Apacheよりも稼動効率の高いサーバを実現できる可能性もある。この数字は最適化がなされていない状態なので、どれくらい高速かは結論は出せないとも説明されている。また、マルチプロセッサ機では、複数のCPUでの動作に対応する。Expoの後にプレビュー版等の予定があり、正式な発売はMac OS Xの登場を待って行なわれる模様だが、具体的な期日については明らかにはしていない。WSAPI対応のプラグインを利用できるが、既存のプラグインはCarbon化をする必要がある。なお、WebSTAR V以降はMac OS X専用となるようだ。 現在、WebSTARを使っているサイトは、管理のやりやすさを1つの理由として挙げることになるだろうが、その使い勝手の良さは新しいバージョンにも引き継がれそうだ。そして、Apacheよりも高速であるとすると、要注目であるだろう。また、Apacheより効率が高いとなると、Mac OSには興味を示さなかった分野の人たちにも訴求力を与えるものとなるかもしれない。 |