タイトル【倉橋浩一、じつはWebObjectsで飯食ってます】WebObjectsで掲示板を作る(5)実際に動かしてみるカテゴリーWebObjects, 倉橋浩一、じつはWebObjectsで飯食っています
作成日2001/1/9 14:56:35作成者倉橋浩一
2000年11月にMDOnline掲載された記事では一行もプログラムを書きませんでしたし、今回もそのつもりだったのですが....できなくはないのですが、今一つ使い勝手が良くないもんで。打ち込む必要のあるのは、ほんの、たったの、ごくわずか数行なのですが、以下のアドレスからソースリストをダウンロードして使ってください。

◇追加するソースを含むファイル
 figs/kurahashi/ser-002/source.sit

ソースリスト自体はそれなりに長いのですが、大部分は自動的に生成されるものです。追加するものは、以下の3つです。

(1)日本語が通るように設定(Application.java)
(2)メッセージを追加するための準備
(3)メッセージを追加し、次のメッセージのための準備

■では、試してみましょう
ここまでの作業分は、以下のアドレスからダウンロードできます。以上の全部の手順を追いかけるのはなかなかしんどいことだと思いますので、まず、これで試してみるのが良いかもしれません。

◇作業した結果のファイル
 figs/kurahashi/ser-002/SimpleBoard.tar.gz

サンプルはMacOS X Server 1.2/WebObjects 4.5に対応しています(windows NT/2000、WO 4.0上でも動くと思います)。ソースには日本語でコメントが入っていますので、解凍する前にdefault encodingを3(EUC)に設定するか、Javaソースファイルをnkfなど適当なツールを用いてお使いの環境のdefault encodingにあった文字コードに変換してから、使用してください。
また、eomodeldで使用しているデータベースファイルのpathもお使いの環境に合わせて変更する必要があります。

お待たせしました。それでは作ったアプリケーションをビルドし、走らせてみましょう。WOBuilderからProjectBuilderに戻り、Build & Launchのショートカットキーcmd+shift+R(Windowsではctrl+shift+R)を押します。自動的にコンパイル、ビルドが実行され、エラーが無ければそのままアプリケーションが起動し、これまた自動的にブラウザが立ち上がります。

◇最初のページ
 

では、「掲示板へ」をクリックしてみます。

◇掲示板ページの初期状態
 

なにはともあれ、メッセージを入力してみましょう。「書き込み」リンクをクリックして、メッセージ書き込み画面(MessagePage.wo)に移ります。

◇初期状態の書き込み画面
 

入力し終わったら、「送信」をクリックします。何度かメッセージをくり返し入力した結果、このようになっているはずです。

◇適当にメッセージが入力された後の掲示板
 

「戻る」で一度メニューに戻り、また「掲示板へ」をクリックすると....ちゃんと掲示板にメッセージが表示されていると思います。ごくシンプルな電子掲示板、いかがでしょう?

....ここまでやってきて、「書き込みをやめる」ボタンを作っていないことに気づきました。それと、ページをめくるボタンもありませんね....いやはや。
さて。次回は今日積み残したいくつかの機能を追加していきます。複数の掲示板をサポートするようにして、メッセージを削除する機能を追加します。その後は....いろいろ小技を利かせようと思います(予定)。ではでは。

(「WebObjectsで掲示板を作る」はひとまず一段落です。この項目の1回目の原稿にある「■サポートについて」についても御参照ください。)
[倉橋浩一/テクニカル・ピット]
関連リンクWebObjectsのページ