タイトルMac OS Xは3月24日に出荷、PB版からさらにユーザインタフェースを改良カテゴリーMac OS X, Mac OSテクノロジー
作成日2001/1/10 11:14:0作成者新居雅行
現地時間の2001年1月9日、サンフランシスコで開催されたMacworld Expoの基調講演において、Mac OS Xの正式出荷日が、2001年3月24日の土曜日とアナウンスされた。AppleStoreおよびリセーラを通じて$129で購入できるようになる。夏に出荷される本体から標準バンドルされる。日本での販売をいつから行なうかどうかについては現在のところアナウンスはない。Public Betaは10万本が販売され、75,000ものフィードバックが得られ、Public Betaという手法が成功したことをCEOのスティーブジョブズ氏は講演で強調した。そして、Mac OS Xのデモに入ったが、ユーザインタフェース面ではいくつかの大きな違いが見られる。以下のサイトでもある程度紹介されているが、Public Betaで感じた使い勝手の違和感がある程度は解消されそうだ。
まずは、Appleメニューが復活した模様だが、Mac OS 9までのような形式かどうかは定かではない。スリープなどのメニューをアップルメニューから選択できるようだが、いずれにしても、画面の左上にはりんごマークのメニューが戻ってきた。そのすぐ右にアプリケーションメニューがあり、さらに「ファイル」メニューなどが続くという形式になっている。また、デモでは、デスクトップにハードディスクのアイコンが見られたが、自動的にマウントされるのかどうかは定かではない。
Finderのウインドウがカスタマイズできるようになり、機能ボタンをパレットから取り出して好きなように組み立てることができる。ツールバーの領域も、タイトルバーのボタンで表示と非表示を切り替えられる。さらに、Dockにあるアイコンからポップアップされるメニューが表示されるようになった。このメニューは以下のサイトを見る限りはおそらくアプリケーションごとにカスタマイズできるようになると思われる。
電子メールソフトについてもデザインが見直されいるが、機能的には大きくは変わらない様だ。しかしながら、電子メールソフトのツールバーについてもユーザによるカスタマイズが可能となっている。おそらく、Cocoaのフレームワークに、こうしたユーザカスタマイズが可能なツールバーの機能が追加されているものだと思われるが、開発面での詳細はまだ明らかにされていない。
System Preferencesの画面もある程度明らかになっているが、ネットワーク関連に手が入れられている点が目立つ。まず、Usersは恐らくユーザ登録をSystem Preferencesからできるようにするものだろう。さらに、ApacheによるWebサーバでは、System Preferencesからの設定で、SSLやFTPサーバ機能もアクティブにできるようになった。また、iToolsに接続するための設定を記録できるようにもなっているため、iDiskを使う時もあまり迷わなくて済みそうだ。
なお、基本的な構成については変化はない。DarwinによるコアOS、Quartz、OpenGL、QuickTimeといったグラフィックスエンジン、Cocoa、Carbo、Classicといったフレームワーク、そしてAquaというユーザインタフェースである。いずれにしても、使い勝手はPublic Betaに比べて良くなっていそうな印象である。
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