タイトルMacworld/Tokyoでデベロッパー向けセミナーを開催カテゴリーイベント
作成日2001/1/19 12:57:10作成者新居雅行
Macworld Conference & Expo/Tokyo 2001で、Mac OS関連のデベロッパーを対象にしたセミナー「Mac OSデベロッパーセミナー」が開催される。MOSA(Mac OS Software Association)と、MDOnline、ヘリオグラフの共催、アスキーの協賛で行われる。すでに発表されているExpoの公式のカンファレンスとは別に企画して開催されるものだ。2001年2月22(木)〜24日(土)にかけて、幕張メッセの国際会議場で、合計8つのセッションが開催される。プログラマはもちろん、ソリューションを提供するような開発関係者、あるいはシステムを深く知ろうと思っている人に対しても、有用な情報が得られるだろう。
まず、海外からは米国OpenBase International社のScott Keith氏による「OpenBase SQL & the NeXT big thing」とした講演が、通訳付きで行われる。NeXT時代からのデベロッパーであり、NeXTの世界では御存じの方も多いだろう。同社の製品であるOpenBaseやRAD Studioを始め、最近始めたホスティングサービスなどについても講演される予定だ。また、CocoaやWebObjects等にも造詣が深いので、そうした質問をなげかけてもいいかもしれない。
プログラミング初心者向けのセッションとして、Dream Garden Softwareの中野洋一氏とMOSAプログラミング道場講師の高橋真人氏による「Mac OS Xプログラミング事始め」がある。初心者や過去に挫折した人でも理解できるレベルで、Mac OS Xの時代のプログラミングをどうやればいいかが解説される。
Carbon関連では、コーシングラフィックシステムズの高橋政明氏による「徹底分析カーボンイベント(入門からダイアログまで)」がある。情報の少ないCarbon Event Managerであるが、高橋氏が解析を行い実際に稼動するアプリケーションを作り上げた過程で得られた貴重な情報が話される予定だ。また、MDOnlineで【小池邦人のプログラミング日記】を連載中のオッティモの小池邦人氏による「カーボナイザーになるための心得」も開催される。プログラムを実際にCarbon上で稼動するアプリケーションを作成するための手法が実演される予定だ。
REALbasic関連では、フジミックの藤田稜氏による「REALbasicで作る簡単DBマネージャ」が開催される。簡単にアプリケーションを作成できるREALbasic上で、データベースに接続する方法等を説明し、データベース管理ツールを実際に作成して、構築ノウハウを講演する予定だ。
WebObjects関連も豊富にセッションを用意した。まず、千明社の倉持哲也氏による「WebObjectsで始めるWeb+DBサイト構築」では、WebObjects 4.5を使ってJava言語での開発を行う方法を基礎から解説を行う。
WebObjectsの事例に近いところでの実践的なセッションとしては、テクニカル・ピットの倉橋浩一氏による「WebObjectsで簡単eコマース」がある。倉橋氏はMDOnlineで【倉橋浩一、じつはWebObjectsで飯食ってます】を連載している。eコマースサイトを作成することを題材にして、WebObjectsを使った実際的なアプリケーション開発が紹介される。
さらに、Cocoaベースのアプリケーション、WebObjects、OpenBaseといった素材を使った事例として、札幌医科大学の中村正弘氏による「MOOS Frameworks -遠隔医療への応用を目指して-」と、佐藤病院の高橋究氏による「Cocoa環境で構築された本格的電子カルテWINE」が講演される。MOOS Frameworksは、顕微鏡のコントロールを行う一連のシステムだ。WINEは3万人のカルテ情報を電子化して運用している。
セッションごとに受講申し込みを行う形式なので、必要なセッションだけを選択して受講することができる。1セッションあたり前売りで3,000円でチケットを販売している。なお、MDOnline購読者、MOSA会員、ヘリオグラフからは特別価格でチケット購入が可能だ。
また、2月24日(土)のランチタイムには、セッション会場を利用して、パーティが開かれる。デベロッパー同志のコミュニケーションを図るために場を設けるもので、入場料は\1,000となっている。
関連リンクMac OSデベロッパーセミナー